エンゼルス・ミナシアンGM 大谷が検査拒否していたことを明かす

日本時間8月27日、エンゼルスのペリー・ミナシアンGMはメッツ戦の試合前にメディア対応を行い、右肘の内側側副靭帯を損傷していることが判明した大谷翔平に関して「なぜ早い段階で検査を行わなかったのか」との疑問に回答した。ミナシアンGMによると、エンゼルスは大谷が右手中指のけいれんのために4イニングで降板した日本時間8月4日のマリナーズ戦のあと、検査を提案していたものの、大谷と代理人のネズ・バレロはその時点で検査を受けることを断ったようだ。

ミナシアンGMは「検査について多くの問い合わせを受けたが、大谷が画像診断を受けたのは怪我をしたあとだった。少し前に検査を提案したが、大谷と代理人はそれを断った。その理由は理解できる。指のけいれんだったから、画像診断が必要だとは考えなかったのだろう」とコメント。フィル・ネビン監督とミナシアンGMによると、選手がシーズン中に検査を拒否するのは珍しいことではないという。選手たちは「プレーしたい」という気持ちを持っており、最終的に検査が必要かどうかを判断するのは選手自身だ。ネビン監督は「私もキャリアのなかで検査を提案され、拒否したことは何度もあった。プレーし続けたかったんだ」と自身の経験を明かした。

ミナシアンGMによると、大谷はけいれんと脱水症状に悩まされており、それがレンジャーズ戦での登板をスキップした理由だったという。その後、大谷側から「投げる準備が整った」と申し出があったため、日本時間8月24日のレッズ戦で先発投手に起用。ところが、2回途中に右肘の痛みを訴えて降板し、そこで初めて画像診断を受け、内側側副靭帯を損傷していることが判明した。ミナシアンGMは「後悔はない。野球には怪我がつきものだ。今回の怪我は不運だった。彼にとっても、我々にとっても、球界にとっても、タフなことだ」と語っている。

ミナシアンGMは今回の靭帯損傷の箇所が2018年の負傷時とは異なっていることを明らかにした。完全断裂なのか、部分断裂なのか、その程度については明言しなかったが、「前回とは違う部分だから、前回とは感覚が違っていたのかもしれない。だから、2018年のような感覚がなかったのだろう」と大谷自身が故障を認識するのが遅れた理由を推測した。また、セカンド・オピニオンに関する最新情報は今のところはないという。大谷は少なくともセカンド・オピニオンを得て、次のステップが確定するまでのあいだ、DHとしてプレーを継続する予定となっている。

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