【MLB】MVP候補フリーマン 87年ぶりの60二塁打到達も視野?

写真:今季ここまで50本の二塁打を放っているフリーマン

日本時間8月28日のレッドソックス戦、ドジャースのフレディ・フリーマンが2本の二塁打を放ち、今季50二塁打に到達した。シーズン50二塁打はフリーマンにとって自身初であると同時に、球団としても1958年のロサンゼルス移転以降初めての快挙となった。

フリーマンは今季チームの全試合にあたる129試合に出場しており、今後も欠場なく162試合に出場したと仮定するとシーズン62本ペースになる。二塁打のMLB記録は1931年アール・ウェブの67本だが、フリーマンが62本を打てば歴代5位タイにあたる。

また、60二塁打自体が1936年のジョー・メドウィック(64本)、チャーリー・ゲーリンジャー(60本)を最後に出ていない記録であり、近年では2019年にニック・カステヤノスが58本と惜しいところまで迫ったがわずかに届かなかった。

今季のフリーマンは5月に17本、そして今月は15本と二塁打を量産している月がある。9月に入ってもこれに近いペースで打ち続け、87年ぶりの60二塁打に到達することに期待したいところだ。

ナ・リーグでは、史上初の30本塁打&60盗塁に目前まで迫っているロナルド・アクーニャJr.、本塁打と打点の二冠王マット・オルソン、攻守に渡りリーグ屈指の活躍を見せているムーキー・ベッツらとともにフリーマンもMVPを争っている。

一時は打率4割達成を期待されたルイス・アライズは8月に入って大きく失速し現在打率.350にまで落ちてきた。いまだ打率トップではあるが、2位のフリーマンは好調で.341とその差を徐々に縮めてきている。両者の最近の調子を考慮すればシーズンが終わるころにはその順位が入れ替わっていても不思議ではないだろう。

史上初の記録を達成するであろうアクーニャJr.の牙城を崩すのは容易くはないが、首位打者に加えて60二塁打を達成することができればフリーマンにも自身2度目のMVPのチャンスが回ってくるかもしれない。

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