バイエルン新加入の無名GKペレツ、ノイアーとの定位置争いに意気込み「僕も1人のアスリート」

[写真:Getty Images]

バイエルンの新加入プレーヤー、イスラエル代表GKダニエル・ペレツ(23)が入団会見に臨んだ。ドイツ『キッカー』が伝えている。

バイエルンは25日、マッカビ・テル・アビブからペレツを完全移籍で獲得し、2028年6月までの5年契約を結んだと発表。ドイツ代表GKマヌエル・ノイアーの離脱が続き、スイス代表GKヤン・ゾマーも去ったなか、“ポスト”ノイアーも任せられるであろうと判断した若き人材を確保した格好だ。

ペレツは27日に家族や友人と本拠地アリアンツ・アレーナを初めて訪れ、ブンデスリーガ第2節のアウグスブルク戦を観戦。居合わせたファンらとの写真撮影などにも応じたという。そして28日、最高経営責任者(CEO)のクリスチャン・ドレーセン氏とともに入団会見に臨んだ。

ドイツにもルーツがあり、以前からバイエルンのファンだったというイスラエル代表GKに対し、ドレーセンCEOは「GKとしてこれから長いキャリアがキミに待っており、クラブの長期計画はキミとともに歩んでいく。5年も契約を結んだのはそれが大きな理由だよ」と特大のポテンシャルに期待を寄せた。

ペレツは新たなボスとなるトーマス・トゥヘル監督について「選手たちを我が子のように接してくれる人」と語り、「すでに居心地の良さを感じているよ」と加入の喜びも口に。また、ノイアーについては「僕のアイドルだよ」と称えつつ、定位置争いに挑みたいと明言した。

「昨日初めて彼と会ったんだ。本当にいい人で、彼と一緒にトレーングすることが楽しみだよ。だけど、僕も1人のアスリートである以上は彼と競争したい。常に競争があるのがフットボールの面白さだよね」

バイエルンは28日、X(旧ツイッター)でプライベートでのケガによって昨年12月から長期離脱していたノイアーの練習復帰を報告。そのノイアーとの定位置争いに燃えるペレツにとっては理想的なタイミングとなっただろう。

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