「苦い」「甘い」園児ら育てた野菜を収穫 手作りオーブンでピザに  奈良県大淀町の花吉野えんめい保育園

プランターで育てたベビーリーフを収穫する園児=30日、大淀町福神1の花吉野えんめい保育園

 地域と連携して食育プロジェクトを推進する奈良県大淀町福神1丁目の花吉野えんめい保育園(外村かよ園長)で30日、収穫の喜びを味わうピザパーティーが開かれた。園児らが協力企業や農業者と一緒に収穫野菜のピザを焼いた。

 1カ月前にプランターに種をまき、水やりをして育てたサニーレタスを摘み取って調理スタート。堂安明奈ちゃん(5)は「皆で力をあげたらこんなに大きく育ちました」とにっこり。園児は「苦い」「甘い」と生葉の味わいも確かめた。

 ピザには前日に葛城市の葛城スマイル農業(石井悠勢代表)の農園で収穫したパプリカなどを飾り、炭を入れた手製の段ボールオーブンでじっくり焼き上げた。

 同園の食育プロジェクト「一つの種から命をつなぐ」は天理市の種子研究・生産・販売「大和農園」と一般社団法人「葛城スマイル農業」が同園に協力。土づくりや栽培、調理などを年間を通して体験している。大和農園の吉田睦社長(34)は「園児の発想力はとても豊かで楽しい。野菜に親しみを持ち、種子から店頭に並ぶまでに関わる人たちの思いも知ってもらえれば」と話した。

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