栃木県内7-8月"猛暑日"になった日数が観測史上最多更新

 31日も栃木県内は、気温が上昇し県内に14ある観測地点のうち佐野など4カ所で猛暑日となりました。小山や真岡などでは7月から8月の猛暑日の日数が観測史上最も多くなり熱中症の患者も増えています。宇都宮地方気象台の担当者にことしの暑さの要因と今後の天候の見通しについて伺いました。

 宇都宮地方気象台によりますと、県内は7月から8月にかけて高気圧に覆われ暖かく湿った空気が流れ込みやすかったため、気温がかなり高くなりました。

 7月から8月にかけて県内に14ある観測地点で最高気温が、35度以上の猛暑日となった日数は佐野が「36日」、小山と真岡が「29日」、そして宇都宮が「22日」と、一年間の猛暑日の日数がいずれも観測史上最も多くなる見込みです。

 一方、連日の厳しい暑さにより熱中症の患者も増加しています。県消防防災課によりますと、7月に熱中症の疑いで救急搬送された人は619人と前の年の同じ月を202人上回りました。2018年の858人に次いで過去2番目に多いということです。内訳は、重症15人、中等症200人、軽症404人で死者はいませんでした。また、8月は速報値で455人と前の年の同じ月を179人上回り過去5番目となりました。内訳は、死亡が1人、重症8人、中等症124人、軽症322人でした。宇都宮地方気象台によりますと9月以降もこの暑さはしばらく続く見込みだということです。

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