時速160キロ超の追突死亡事故 公判中の異例の実況見分

 今年(2023年)2月、宇都宮市の国道で乗用車を運転していた20歳の被告が時速160キロで前を走っていたオートバイに追突して、男性を死亡させた事故の裁判が現在、行われているなか、30日の夜、事故の詳しい状況を調べるため実況見分が行われました。

 実況見分は30日、午後10時から始まり、事故の現場となった宇都宮市の下栗跨道橋の上り車線約950メートルを通行止めにして午後11時過ぎまで行われました。

 事故は今年2月14日の夜、20歳の被告が運転していた乗用車が時速160キロを超える速度で前を走る佐々木一匡さん当時63歳のバイクに追突し死亡させたとされ、現在「過失運転致死の罪」を問う裁判が行われています。

 佐々木さんの妻の多恵子さんは、事故は、乗用車が法定速度の60キロを100キロ以上超えて走行していたことから起きたなどとして、より刑の重い「危険運転致死罪」の適用を求めて宇都宮地方検察庁に要望書を提出しています。

 実況見分では当時の様子を再現するため、事故が起きた午後9時半ごろの近い時間で行うとともに、事故の車両と同様の乗用車とバイクを使って詳しい事故の状況を調べたとみられます。

 多恵子さんは実況見分の様子を側道から見守っていました。

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