「仮面ライダーガッチャード」でヒロイン・九堂りんねを演じる松本麗世、“負けられない同世代”の存在を明かす

9月3日よりスタートする「仮面ライダーガッチャード」(テレビ朝日系)。“錬金術”と“カード”をモチーフにした、令和ライダー5作目となる本作は、錬金術における最高の技術を集めて造られた人工生命体ケミー、彼らが保管されていた101枚のライドケミーカードが、一斉に開放されてしまうところから物語は始まります。偶然、その事件に巻きこまれてしまった主人公・一ノ瀬宝太郎(本島純政)は、変身ベルト・ガッチャードライバーを託され、世に放たれたケミーを回収する使命を与えられることに。

ひょんなことから大きな使命を託されることになる宝太郎。そんな彼が仮面ライダーガッチャードへと変身するきっかけとなるのが、宝太郎のクラスメートであり、錬金術師の顔を持つヒロイン・九堂りんねとの出会いです。今回、りんねを演じる松本麗世さんに話を聞いてみると、緊張した面持ちで出演が決まった時のことを振り返ってくれました。さらに、歴代の「仮面ライダー」作品を見てきた松本さんが、「仮面ライダーギーツ」に出演していた“あるキャスト”から刺激を受けていることも明かしてくれました。

――あらためて、「仮面ライダーガッチャード」に出演が決まった時はどんなお気持ちでしたか?

「小さい頃から『仮面ライダー』作品を見ていたので、見ていた側が今度は出るというのが分かってから親にも報告して、兄にはめちゃめちゃ自慢しました(笑)。兄の影響で『仮面ライダー電王』(2007年)、『仮面ライダーキバ』(08年)、『仮面ライダーウィザード』(12年)、『仮面ライダー鎧武』(13年)などを見ていたのですごくうれしかったのですが、『これはやるしかない、やってやるぞ!』という気持ちも大きかったです」

――ご家族にお伝えした時はどんなリアクションでしたか?

「帰り道だったのですが、うれしすぎて顔を見る前に電話で我慢できず伝えてしまって(笑)。電話でも伝わるくらいの大きい声で『よかったね!』と鹿児島弁で言ってくれました。兄にも電話で伝えたのですが、『頑張れよ! いいヒロインになって帰ってこい!』とエールをもらいました」

――オーディションはいかがでしたか?

「オーディションでは私の存在を少しでも覚えていただきたいと思っていたので、恥ずかしさを忘れて力を出し切って、目いっぱい演技をして大きな声で頑張りました。オーディションは何度か受けたことがあったのですが、『仮面ライダー』作品のオーディションは2回目だったので、『今回こそは!』『松本麗世を刻んで帰ろう!』という気持ちで臨んでいました」

――かなり気合も入っていたんですね。手応えはあったのでしょうか?

「力を出し切ったので、これで落ちてしまったらまた頑張ろうと思って振り切っていました。『落ちても、悔いは残らない!』という感じでした」

――今回演じられる九堂りんねという役についてどのように捉えているか、教えてください。

「りんねはルールをしっかり守る気の強い女の子なのですが、一見ツンツンしているけど、ちゃんと心には優しさがある女の子というイメージがあります。私の性格とは全然違う女の子だったのですが、唯一似ていると思ったのが照れ隠しをするところ。りんねは結構人前ではツンツンしていて、たまにニコッと笑顔が出たりするのですが、そのちょっとしたツンデレな感じが、私とも似ているのかなと思います。演じる上でも力強くセリフを言うように意識しています」

――役作りする中で、周りの方に相談などはされているのでしょうか?

「撮影前に『分からないこともたくさんあると思うけど、頑張ってね』といろいろな方から言っていただいたので、脚本から『りんねはこういうキャラクターだ』と読み取ったものを出しているのですが、『もうちょっと強い感じがほしいな』と言われたことが何度かあったんです。これは力を目いっぱい出さないといけないと思ったので、エネルギッシュに演じられるように頑張っています」

――撮影現場の雰囲気はいかがですか?

「最初は不安でいっぱいだったのですが、現場の雰囲気もすごく明るくて、今は楽しみながら撮影に行っています。いろいろな人とお話するのが楽しくて、笑顔があふれていると思います」

――すでに仲のいい共演者の方はいらっしゃるのでしょうか?

「撮影の重なる回数が多い、宝太郎役の(本島)純政さんとしゃべることが多いです。最初は、純政さんってすごく真面目な人だと思っていたんです。『もしかしたら仲良くなれないかもしれない…』と思っていたのですが、人間味がありながらちょっと抜けているところもあって、『すごく話しやすくてイメージと違う!』と思いました」

――撮影の合間にはどんなお話をされているのでしょう?

「(皆さんで)音楽やゲームの話をすることが多くて、おすすめの音楽をシェアし合ったり『この曲知ってます?』『え、その曲知ってる!』みたいな会話をしています。思わぬところで趣味が一致したので、話していくうちに『なんでこれ知ってるの!?』という曲もあったりして、面白いです」

――ちなみに、作品の中では宝太郎の「ガッチャ!」という口癖もありますが、間近で聞くシーンも多いかと思います。初めて聞いた時はどんなことを感じましたか?

「最初は『ガッチャ…?』と思って、何のことかよく分からなかったのですが、『楽しいこと、うれしいことを“捕まえる”』という意味だと聞いた時に、『うわ、宝太郎言いそう!』と思いました。すごく不思議なワードでしたけど、しっくりくるワードでよかったですし、『ガッチャ!』と言っている宝太郎が純政さんにピッタリだと思っています」

――ところで、先日最終回を迎えた「仮面ライダーギーツ」に出演されていたベロバ役の並木彩華さんとは同い年なんですよね。作品を見ていて刺激を受けることもありましたか?

「私、実は『仮面ライダーギーツ』のオーディションも受けていたんです。でも今見てみると、並木さんはベロバ役でしっくりきていますし、私もりんねの方が自分の中ではしっくりきていると感じています。同世代として負けられないですし、並木さんの素晴らしい演技にも負けずに頑張りたいなと思っています」

――映画で共演などがあれば、より面白くなりそうですね。

「うわぁ…! めっちゃめちゃいいですね!」

――最後に、これからの撮影の意気込み、そして「仮面ライダーガッチャード」をご覧になる方にメッセージをお願いします。

「私自身、まだまだ分からないことがたくさんあるのですが、脚本から大事なことを読み取って、うまく伝えられるように精いっぱい頑張ります。まだまだ初々しいかもしれないのですが、一生懸命頑張るので応援よろしくお願いします」

【プロフィール】

松本麗世(まつもと れいよ)
2008年2月29日生まれ。鹿児島県出身。「ニコ☆プチ」の専属モデルを経て、現在は「Seventeen」専属モデルを務める。

【番組情報】

「仮面ライダーガッチャード」
9月3日スタート
テレビ朝日系
日曜 午前9:00〜9:30

取材・文/平川秋胡(テレビ朝日担当) 撮影/蓮尾美智子

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