水泳飛び込み・榎本遼香選手 日本選手権で熱戦

 水泳の日本選手権が1日から、宇都宮市の日環アリーナ栃木ではじまりました。パリオリンピックをかけて、栃木県出身で栃木トヨタ所属の榎本遼香選手が、女子3メートル飛板飛び込みに出場しました。

 念願のパリオリンピックへの切符をかけ、成績を残したい榎本選手。28人で争われた女子3メートル飛板飛び込みの予選では、榎本は1回目に選手の中で唯一の60点代を記録。1位の好スタートを切りました。

 2回目、3回目と乱れをみせない飛び込みを披露。2位の馬淵と点差を広げます。4回目の飛び込みでは72.00というハイ記録!会場は大きな拍手とどよめきで包まれました。

 最後まで安定した飛び込みを見せ、上位争いを繰り広げる馬淵・三上を引き離し予選を1位で通過します。

 決勝では、1回目の飛び込みで69.00点の高得点を叩き出し、好スタートを切ったもののその後、三上の追い上げにあい2回目の飛び込みで逆転を許し2位につけます。4回目には予選での自身の最高得点に並ぶ72.00を記録。一位の三上との差、0.05点の接戦を繰り広げました。

 最後まで乱れのない飛び込みを披露しましたが、1位の三上も負けずに高得点を出し続け、榎本は2位で表彰台に上がりました。これで榎本は、来年2月にカタールで行われる世界選手権への出場権に近づきました。世界選手権で個人種目として決勝12位以内に入れば、パリオリンピックの切符が手に入ることになります。

 2日は、男子3メートル飛板飛び込みに、NSP宇都宮所属の須山晴貴選手などが出場し、世界選手権をかけての切符を争います。

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