雑誌「FRaU」が神奈川特集号 歴史や文化、自然をSDGsの視点で発信

表紙のイメージとともに、特集号を紹介するFRaUの関龍彦編集長=県庁

 知られざる神奈川の魅力を発信─。出版大手の講談社(東京都)は9月、ライフスタイルマガジン「FRaU(フラウ)」で持続可能な開発目標(SDGs)の達成に取り組む県内の個人や団体、自治体などを紹介した特集号を発行する。 

 FRaUは主に30代から40代までの女性に人気の雑誌。特集号では「サステナブル(持続可能)」をテーマに、神奈川の歴史や文化、自然を紹介。表紙にはモデルの比留川游さんを起用し、雑誌らしい切り口で県内の魅力を伝えている。

 内閣府からSDGs未来都市に選定された横浜、川崎、相模原、鎌倉、小田原市、松田町を訪れる旅も提案している。同様の企画で都道府県を特集するのは徳島県に次いで2県目という。

 金融機関として県内でSDGsに取り組む企業や団体とのつながりを持つ横浜銀行も制作に協力した。

 同誌の関龍彦編集長は8月29日に県庁で会見し「神奈川県は自然と都会や暮らしと観光、歴史と先進性など、相反しそうな二つのものの調和がうまく取れているのが魅力だと感じる。FRaUとしても神奈川県のSDGsを盛り上げていきたい」とアピール。横浜銀行の片岡達也頭取も「雑誌を読んだお子さんから大人まで、自分事としてSDGsを捉えてもらえれば」と期待を寄せた。

 特集号(税込み千円)は9月15日に全国の書店で発売される。

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