J1神戸がフアン・マタ、バーリント・ヴェーチェイ入団会見を開催。初タイトルに向けてのラストピースに!

J1ヴィッセル神戸は3日、元スペイン代表MFフアン・マタ、ハンガリー代表MFバーリント・ヴェーチェイの入団会見を開催した。

この日行われた会見で永井秀樹スポーツダイレクター(SD)は「2人が初タイトルに向けてっていうところで、ラストピースといいますか、期待するところは本当に大きいところであります」と力強く言い切った。

先月19日のJ1第24節柏レイソル戦において、主力MF齊藤未月が全治1カ月の大ケガを負ってしまった。シーズン開始から層が薄いと叫ばれていた中で日本屈指であるダイナモの離脱は、チームにとって計り知れない損失となっていた。

だが今月2日にハンガリー代表MFバーリント・ヴェーチェイを獲得を発表し、翌日のきょうは元スペイン代表MFフアン・マタの入団を発表した。

永井SDは2選手の獲得経緯を明かした。

バロ(ヴェーチェイの愛称)

に関しては、(齊藤と)同じポジションでハンガリーリーグでも、ボール奪取率、シュートブロック率、デュエル勝率、かなり高い数値と素晴らしいものがありますので、ボランチ、アンカーのところでの貢献を期待しております。

マタ選手

に関しましては、 リーグも2巡目を迎えました。どのチームからも現状の戦い方をかなり研究され対応されてきている中で、ここから特に攻撃のところで彼の能力を発揮してもらい、勝率を上げるというところを期待しております。

中盤で強度の高いプレーで実績があるヴェーチェイと、並外れたテクニックで停滞した局面を変えられるマタの獲得に手応えを得ていた。

迷いなく決断した

そしてマタとヴァーチェイも入団の経緯を話した。

マタ

「昔からこの国に来たいという思いがずっとあったというのが大きいです。これまで一度2012年に チェルシーでクラブワールドカップを対戦 したとき(日本)に訪れたことがあるだけで、そのときは横浜でプレーをしたんですけども、そのときもすごくいい思い出として残っています。

ヴィッセル神戸でからオファーが来て日本でプレーするチャンスが来たときには、自分としては本当に迷いはなく決断をすることができました。

もちろん、このクラブがアンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャ、フェルマーレン、ポドルスキーといった選手が在籍したこと。いま多くの素晴らしい日本人選手が在籍しているチームだということは、その決断をよりしやすくしました。

この国でこの文化に触れながらタイトル争いをすることができるというところも、自分にとっては大きな決断の要因の一つでした。自分たち2人にとってこれからチームに関わってタイトル争いに関わっていけるというのは、すごくワクワクするものですし、期待感大きいです」

ヴァーチェイ

「自分もヨーロッパのいろんなクラブからオファーはあったんですけども、ヴィッセルからオファーが届いたときに本当にワクワクしました。これがベストの選択肢だと、ベストオファーと感じ ました。

それは1つヴィッセルのプロジェクトを説明していく中で、初めての優勝がかかっているというところで、それに関わっていくというところが自分にとっては大きなものでした。

同時にリーグの質というところも自分にとっては重要で、いま私は代表でもプレーしていますが、来年の重要な代表での戦いに向けて代表チームに呼ばれ続けるために、高いレベルでプレイするというのは重要です。

そしてもちろん、この国の印象というところもすごくいいものを持っていましたし、この国でプレーできることは自分にとって重要な要因の一つでした」

この日行われたJ1第26節ホーム京都サンガF.C.戦で2人は神戸のユニフォームを身にまとって、サポーターにあいさつした。試合終了後はイレブンと肩を組みながらサポーターが歌い上げる神戸讃歌を体感していた。

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