【MLB】 エンゼルスが逆転負けでスウィープ 大谷は2度目の「40―20」達成

写真:無安打に終わった大谷翔平

アスレチックスが逆転劇でスウィープを決めた。アスレチックスは先発カイル・マラーと2番手エイドリアン・マルティネスのタンデム継投で6.1回4失点と試合を作ると、5回まで無安打だった打線が奮起。6回に2本の2ラン本塁打で逆転に成功すると、同点となった7回は打者一巡、タイムリー3本の猛攻で6点を奪い、10対6 で逃げ切った。大谷翔平を三振に切って取った3番手フランシスコ・ペレスにメジャー初勝利(1敗)が付き、エンゼルスのホセ・ソリアーノに1敗目が付いている。アスレチックスはここ12戦で8勝と調子を上げてきた。

前日、前々日は合計で3得点しか挙げられなかったエンゼルス打線だったが、今日は幸先よく先制。4回に5番エデュアルド・エスコバーの2ラン本塁打と8番チャド・ウォラックのライトへの二塁打で3点を先制すると、先発のアンダーソンが5回終了時までノーヒッターの好投。しかし、6回先頭の2番ザック・ゲロフに内野安打を許すと、続くライアン・ノダに2ラン本塁打を被弾。一死から安打を許したところで降板すると、2番手アンドリュー・ワンツが代打セス・ブラウンに逆転2ランを浴びた。その後、1番ルイス・レンヒーフォの同点ソロがあったものの、7回裏に誤算。3番手ソリアーノが自身のエラーを皮切りに6点を献上して万事休す。エンゼルスはこれでアスレチックスにスウィープを喫した。

大谷は無安打に終わったものの、今日も2四球で出塁。5回に出塁した際には強肩の相手捕手ランガリアーズから盗塁に成功し、今季20個目の盗塁をマーク。これで自身2度目の40本塁打20盗塁を達成した。

2021年にも一度この「40ー20」を達成した大谷は、今季もこの大台に乗った。米サイト『statmuse』によれば、「40―20」を複数回達成した選手はわずか7人しかいない。

4回達成のアレックス・ロドリゲスを筆頭に、3回達成のホセ・カンセコとバリー・ボンズ、2回達成のケン・グリフィー・ジュニアとハンク・アーロンなど、複数回達成者はMLBでも一握りのレジェンドのみ。今年の達成によって大谷はそのレジェンドたちと肩を並べることになった。

ルール改訂によって盗塁が出やすくなった今年でさえ、「40―20」を射程圏内としている選手はわずか。現時点で30本塁打15盗塁を記録している選手も、大谷を含めても3人のみ。前人未到の「30―60」を達成したアクーニャはあと8本塁打、ア・リーグ本塁打王ランキングで大谷を追うルイス・ロバートはあと5本塁打3盗塁と迫っている。

大谷は1度目のトミー・ジョン手術を受けたときのように、来年は打者専念が予想される。大谷が来年再び「40―20」を達成し、薬物使用疑惑のかかるレジェンドしかいない領域に名を刻む可能性は十分にあるだろう。

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