礼留飛らトップ選手集結 大ジャンプで観衆魅了 妙高サマージャンプ大会

地元で雄姿を披露した清水礼留飛選手

全日本スキー連盟A級公認ミタカカップ「第23回妙高サマージャンプ大会」が3日、妙高市の県妙高高原赤倉シャンツェで開かれた。日本スキー界のレジェンド・葛西紀明選手(51、土屋ホーム)、2014年ソチ五輪団体銅メダリストの地元出身、清水礼留飛選手(29、雪印メグミルクスキー部)をはじめ国内トップ級、将来有望な若手ら95選手が出場。真夏を思わせる晴天の下、次々とビッグジャンプを繰り出し、観衆約500人(主催者発表)を魅了した。

恒例の大会は同実行委員会、県スキー連盟の主催、妙高市、同市教育委員会、全日本スキー連盟の共催で実施。新型コロナウイルス感染症の影響で過去3年間は中止となり、4年ぶりに行われた。

競技はノーマルヒル(HS100メートル、K点90メートル)を舞台にスペシャルジャンプ3クラスで行われ、女子は伊藤有希選手(土屋ホーム)、少年はグロースエッガー健志選手(北海道・下川ジャンプ少年団)、成年は山本凉太選手(長野日野自動車SC)がそれぞれ優勝。山本選手は2本目に102メートルの大ジャンプを見せ、この日の最長飛距離だった。

15歳の健志選手は、クロスカントリースキー長野五輪代表、横山久美子さん(オーストリア在住、妙高市出身)の長男。8月から11月まで日本に短期留学し、国内ジュニア選手らと一緒に練習し、技を磨いている。

清水礼留飛選手は、成年の部で8位入賞。「みんなが笑顔になれる、ハッピーな環境だった。僕自身もリフレッシュ、原点回帰できた」と地元開催に感謝。10月の全日本選手権(サマージャンプ)から冬シーズンに向けてさらなる飛躍を誓った。

親子4人で観戦した妙高市の会社員男性(36)は双子の子どものため、清水亜久里選手(ユーグレナスキー部)と礼留飛選手の兄弟にサインをもらい笑顔。「初めて生で見ました。迫力がすごいです」などと感動を話した。

4年ぶりの大会に約500人が来場し、ビッグジャンプに歓声を送った
観客と交流する清水選手(右)。ソチ五輪のチームメート、竹内択選手と共にサインや写真撮影に応じていた

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