国内で2園目、大阪で誕生の「ワニ」の赤ちゃんにSNS喝采

大阪の動物園「天王寺動物園」(大阪市天王寺区)で8月15〜17日にかけて、「ヨウスコウワニ」の赤ちゃんが孵化。国内では円山動物園に続き2園目、14年ぶりの誕生となり、今しか見られない貴重な姿をしているという。

孵化したヨウスコウワニの赤ちゃん(提供:天王寺動物園)

孵化したのは、中国の大河川・揚子江(ようすこう)に生息する全長2mほどの黒褐色のワニ「ヨウスコウワニ」。小柄で性格がおとなしく、かわいいと人気がある一方で絶滅の危機に瀕しており、同園では2002年から、現在のペアで飼育下繁殖に取り組んできた。

今回の赤ちゃんの卵は、冬眠を経ずに6月下旬に発見されたもの。産卵の際にはSNSで、「こんなに産卵したの!?すご!!」「ヨウスコウワニの産卵ってかなりすごいのでは!?」「ワニのタマゴ初めて見た」「お、来年の主役ですね」「無事生まれますように!」と珍しい繁殖に喝采を送る人々の様子が見られていた。

卵から生まれた赤ちゃんは、黄色の体色に黒い縞模様が入っているのが特徴だ。同園は、「国内では2園目、2009年以降14年ぶりの繁殖成功例となりますので、非常に喜ばしいニュースと受け止めています。幼体の可愛さは格別で、この縞模様は今しか見ることができないものです」とコメント。

展示開始時期については追って明らかになる予定。開園時間は朝9時半~夕方5時(5・9月の土日祝は夕方6時まで開園、入園は閉園1時間前まで)。休園日は月曜(休日の場合は翌日休)。

天王寺動物園

住所:大阪市天王寺区茶臼山町 1-108
営業:9:30〜17:00(5・9月の土日祝は〜18:00、入園は閉園1時間前まで)
入園料 :大人 500円、小中学生 200円
電話:06-6771-8401

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