9月3日に行われたプレミアリーグ第4節アーセナル vs マンチェスター・ユナイテッド戦は、1-1で迎えた後半アディショナルタイムにアーセナルが2ゴールを奪い、劇的な勝利を収めた。試合後、マンチェスター・ユナイテッドのエリック・テン・ハフ監督が試合を通じた判定に対する不満を漏らしたようだ。イギリス『スカイスポーツ』電子版が伝えている。
この試合では88分、マンチェスター・ユナイテッドがカウンターからアレハンドロ・ガルナチョがライン裏に抜け出してシュートを決め、一時は勝ち越しに成功したかに思われた。しかしVARが介入し、オンフィールドレビューが行われた結果、オフサイドの判定でゴールは取り消された。
テン・ハフ監督はまず「我々のパフォーマンスは悪くなかったが、すべてが我々にとって不利だった。それでは試合には勝てない」と不満を吐露。ガルナチョのゴールの場面は「オフサイドではなかった。(映像の)角度が間違っていた」と、オフサイドの判定は不当だと主張した。
テン・ハフ監督の不満はこれだけにとどまらず、87分にラスムス・ホイルンドが相手ペナルティーエリア内で競り合った場面、そしてデクラン・ライスのゴールでアーセナルが勝ち越した90+6分の場面についても言及した。
「ホイルンドにはPKが与えられず、その後、ジョニー・エヴァンスへのファウルがあったにもかかわらずアーセナルのゴールが認められた。これは明らかなファウルだ」
87分の場面は、ホイルンドがガブリエウに押し倒されたように見える。また、90+6分の場面ではライスの手前でガブリエウがエヴァンズをブロックしており、一連の動きの中でエヴァンズを抱え込むような瞬間もあった。
テン・ハフ監督は3つの場面について不満を漏らしたが、一方で元プレミアリーグ主審のマイク・ディーン氏は、ホイルンドの場面とガルナチョの場面については次のように反論している。
「ホイルンドの場面はPKではないと思う。ガブリエウが左腕で押さえつけたように見えるが、別の角度から見ると、ホイルンドがその左腕をつかんで引きずり倒しているように見える」
「ガルナチョの場面は非常にタイトだった。アングルによってオンサイドにも見えるしオフサイドにも見えるが、VARはラインを正しい場所に引いた。ガルナチョの肩はオフサイドポジションにあった。それが彼らの判断だ」
また、ディーン氏は59分にカイ・ハヴァーツがペナルティーエリア内で倒されてアーセナルにPKが与えられながら、VAR介入でノーファウルとなった場面についても言及している。
「スタジアムにいた全員がPKだと思ったが、別の角度から見れば見るほど、DFはファウルをしていない。ファウルはなかった。VARは正しい判断を下した」