消火標識不鮮明など7割以上の施設に指摘 パチンコ店火災で厚木消防が市内立体駐車場を特別査察

複数の車が燃え、煙が上がる駐車場=8月20日、厚木市下荻野

 神奈川県厚木市消防本部は4日、同市下荻野のパチンコ店立体駐車場で8月20日に発生した火災を受けて実施した市内の同規模立体駐車場の特別査察の結果を発表した。48施設のうち7割以上の35施設で、移動式粉末消火設備の標識が不鮮明になっているなどの指摘事項があった、としている。  

 査察は8月25日~9月1日に実施。消火設備の機能が不良になっているような施設はなかったものの、移動式粉末消火設備の標識が雨風などで不鮮明になっていたのが13件、消火設備の場所を示す赤色表示灯の電球切れなどの不良が15件のほか、防火・防災関係の届け出未提出などの施設もあったという。同本部では改善報告書の提出を求め、是正の指導をする。

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