「助役日誌」記す関東大震災の記憶 大磯町郷土資料館、100年後の同じ日にHPで公開

大正12(1923)年9月1日の関東大震災の発生を記した大磯町郷土資料館ホームページの助役日誌

 神奈川の大磯町郷土資料館が公開しているホームページ(HP)で、関東大震災直後の混乱を追体験できる。HPは同資料館の「100年前の大磯・小見助役の一日」で、2020年1月から当時の町助役の日誌を100年後の同じ日に公開。9月1日分からはついに大震災の記述が始まった。現在もHP上では小見助役は混乱対応へ“奮闘中”だ。

 助役日誌は大正・昭和期に通算12年間、町の助役(現在の副町長)を務めた小見忠滋の公務日誌。当時の町の様子が克明に記されていることから、同資料館では「100年前の大磯を知ってほしい」とHPで公開している。

 日誌をちょうど100年後の「同じ日」に公開するこだわりがユニークだ。そのため日誌としては途中となる1920(大正9)年1月分からHPで公開されており、それ以前の15(同4)~18(同7)年分は書籍化されている。

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