千葉県成田市にある全国で唯一の麻薬探知犬の育成・訓練を行う施設で９月５日、開講式が開かれ、麻薬探知犬の育成を担当する税関の職員が意気込みを語りました。
成田市にある東京税関麻薬探知犬訓練センター室は全国で唯一、不正薬物の密輸を捜査する麻薬探知犬の育成や訓練を行う施設です。
５日の開講式には、全国の税関から集まった研修生や、インストラクターなどあわせて２６人が出席しました。
式でははじめに、田村昇室長が「困難な訓練になるが、技術力を高めて立派な麻薬探知犬を育成してほしい」と研修生にエールを送り、研修生らも「犬も人も楽しみながら頑張って技術を身に付け麻薬摘発に貢献したいです」などと意気込みを語りました。
犬の育成と訓練は５日から約４か月間行われ、認定試験に合格すると正式な麻薬探知犬として成田空港や全国の税関で活躍します。
東京税関によりますと成田国際空港では、入国制限の緩和などにより２０２２年１年間の不正薬物密輸の摘発件数は前の年の３.５倍あまりに増え、８８件に上っているということです。
新井いつき 研修生
「これからが本番という気持ちでさらに気持ちを引き締めて頑張りたい」「私が犬を引っ張るというよりも、一緒に成長できるように支え合いながら頑張りたい」
インストラクター 小副川幸雄 上席官
「麻薬探知犬は楽しみたがって捜査しているので、麻薬探知犬を扱う・育成する楽しさを４か月間で身に付けてほしい」
