中禅寺湖の風物詩 恒例のスワンボートレース「優雅なレースと思いきや…」

 奥日光の中禅寺湖では5日、足でこぐハクチョウの形をしたボートを使った恒例のスワンボートレースが行われました。

 スワンボートレースは日光二荒山神社中宮祠の「水神祭」に合わせて、毎年、開かれているものです。水神祭は中禅寺湖の恵みに感謝しようと、1921年大正10年から続く恒例の行事で、当時はヨットレースやボートレースが行われていました。

 観光用のボートを使ったこのユニークなレースは、奥日光に観光客を呼び込もうと2007年に始まったもので、新型コロナの影響で2021年は中止されましたが去年(2022年)、2年ぶりに開かれました。

 このイベントを目当てに今回、日光を訪れたという人も多くレースには、約200人が参加しました。

 レースは湖の桟橋をスタートし、約200メートル離れた目印を折り返してスタート地点へ戻る往復400メートルのコースです。爽やかな風が吹く湖に浮かぶボートは優雅に見えますが足で漕がなければ進まないため乗っている人は大変です。

 スピードを競うことが目的ではないものの、参加した人は1着を目指したり、湖から望む男体山の景色を楽んだりしていました。

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