「もっと良いタイミングがあった」電撃退任のマンチーニ監督にカンナバーロ氏が苦言

[写真:Getty Images]

元イタリア代表DFのファビオ・カンナバーロ氏が、イタリア代表を電撃退任したロベルト・マンチーニ監督に苦言を呈した。

2018年5月に、イタリア代表監督の座に就いたマンチーニ監督。ユーロ2020で優勝を果たし、ロシア・ワールドカップ(W杯)の出場権を逃した失意からチームを立て直したかに見えた。しかし、カタールW杯は欧州プレーオフでまさかの敗退となり2大会連続で本大会出場を逃すことに。それからは2024年のユーロと、2026年の北中米W杯出場を目指したチーム作りを進めていた。

そんな中で、マンチーニ監督は先月8月に突如としてイタリア代表監督を退任すると、ほどなくしてサウジアラビア代表監督に就任。この行動を裏切りと捉えるイタリア国民は少なくなく、現在も激しい批判を浴びている。

マンチーニ監督自身は「敬意を欠いたとは思わない」と反論するが、イタリア『トゥットスポルト』の取材に応じたカンナバーロ氏は、退任する時期が問題だったと主張。決断自体は尊重しつつも、より適切なタイミングがあったはずだと苦言を呈している。

「彼にとって難しい決断ではあったと思う。だが、代表チームはいくつかの重要な予選が非常に近い時期だった。だから、彼は間違いなくもっと良いタイミングで退任できたはずであり、いくつかの点について判断を間違えたんだ」

「誰であっても、自分の身の振り方を決める自由はある。そして、彼には考慮するべきオファーがあった。彼の決めた選択自体は尊重されるべきだが、もう少し早いタイミングで考えても良かったとだけ言っておきたい」

© 株式会社シーソーゲーム