赤字のJR久留里線 沿線の潜在的な移動ニーズ調査へ 千葉

赤字のJR久留里線 沿線の潜在的な移動ニーズ調査へ 千葉

 赤字となっているJR久留里線の久留里、上総亀山駅間の今後の在り方を話し合う会議が9月6日、千葉県君津市で開催され、沿線地域の潜在的な移動ニーズを調査することが決まりました。

 「JR久留里線沿線地域交通検討会議」には、千葉県と君津市のほか、JR東日本や沿線地区の住民代表、それに会議の座長を務める大学教授らが出席しました。

 会議は冒頭を除き非公開で行われ、終了後に、日本大学の藤井敬宏教授らが報道陣の取材に応じました。

 それによりますと、会議では沿線の各地区で開催された住民説明会で出た意見を踏まえ議論していった結果、いまの公共交通の利用状況からは見えない潜在的なニーズを把握する必要が出てきたということです。

 学生や車の免許を返納した高齢者らの移動ニーズなどを含め、沿線地域の潜在的なニーズを調べるとしています。

 調査の具体的な方法や期間は決まっていませんが、次回の会議は、調査終了後に調査結果を踏まえて開催する予定だということです。

 こうした会議の一方で、地元の住民団体は8月、「ローカル鉄道の価値」をテーマに専門家を招いた講演会を開催するなど、廃線への懸念を強めています。

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