アダイウトン軸に戦ったFC東京が先勝! 3日前に敗れた福岡相手にリベンジ果たす【ルヴァンカップ】

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6日、JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝第1戦のFC東京vsアビスパ福岡が味の素スタジアムで行われ、ホームのFC東京が1-0で勝利を収めた。

3日に行われた明治安田生命J1リーグ第26節で対戦したばかりの両チーム。10日に予定されているルヴァンカップ準々決勝第2戦も含めると公式戦3連戦という状況にあり、今回はその2試合目となった。

ホームのFC東京は、グループEの戦いを2位で終えたものの、各グループ2位の成績上位3チームに入りノックアウトステージ(プライムステージ)に進出。3日のリーグ戦では福岡に1-2で敗れているため、ホームでの連敗は避けたいところ。ピーター・クラモフスキー監督はそのリーグ戦からスタメンを7人変更。原川が移籍後初先発を飾った他、福岡相手にJ1初ゴールを決めた熊田が最前線に入った。

対するアウェイの福岡はグループDを首位で突破し、準々決勝に進出。序盤の2ゴールを守りきったリーグ戦の流れを汲みたい一戦となった。2試合連続で先発起用されたのはドウグラス・グローリのみ。FC東京戦でゴールを決めた佐藤と山岸はベンチスタートとなった。

試合が始まると、先に一発をお見舞いしたのは福岡。3分、左サイドでFKを得ると、その流れからボールはボックス手前にいた森山のもとに。左足で鋭いシュートを放ったが、相手DFに当たりCKとなった。

一方、[3-5-2]のような布陣に変えてきたFC東京は、最前線のアダイウトンをターゲットに攻撃を展開。10分には左でボールを持った白井が中への切り替えしから右足でクロスを上げ、アダイウトンが頭で合わせていった。

その後もアダイウトンを軸に攻めるFC東京は、この目論見が功を奏し16分に先制ゴールをゲット。左サイドからのロングボールは相手DFに頭で処理されたが、このバックパスをGK永石がキャッチし損ね、追いかけていたアダイウトンがこぼれ球に反応。倒れ込みながらゴールに押し込んだ。

ミスが絡んで失点し追いかける形となった福岡は、直後に鶴野のシュートで反撃に出るが、なかなか効果的な攻撃を見せることができない。そんな中、20分には前線でロングボールを収めたアダイウトンにシュートまで持ち込まれるが、今度はGK永石がファインセーブで凌いでみせた。

FC東京の攻勢は止まらない。24分、左サイドからの折り返しをボックス手前左で受けた原川が右足で狙う。強烈なミドルシュートが枠内に飛んだが、ここもGK永石が凌いだ。

その後はこう着状態が続いたが、同点を目指す福岡が前半アディショナルタイムに決定機を迎える。左CKを相手DFに弾かれると、試合開始直後と同様にボックス手前右で森山が反応。左足のダイレクトシュートがゴール右下を捉えたが、GKヤクブ・スウォビィクのセーブに遭い、こぼれ球に反応したドウグラス・グローリはオフサイドとなった。

1-0で迎えた後半、変化を加えたい福岡は頭から一気に3枚交代カードを切る。田中、森山、ドウグラス・グローリをベンチに下げ、佐藤、井手口、奈良を投入した。

交代の甲斐あってリズムが出てきた福岡だが、FC東京の勢いも衰えず、一進一退の攻防が続く。60分には長友の守備からFC東京がカウンターを発動し、アダイウトンが左サイドを素早く駆け上がったが、ボックス内での折り返しは相手DFに阻まれた。

福岡の長谷部茂利監督は65分に鶴野に代えてウェリントンもピッチに送り出し、さらなるテコ入れを図る。しかし、FC東京の守備陣が最終局面で粘りを見せ、なかなか決定機を作り出すことができない。

終盤に入るとFC東京は奮闘していたアダイウトンらを下げ、東、塚川、寺山、さらにはバングーナガンデ佳史扶を起用。追加点を視野に入れつつ、逃げ切りに向けメンバーをリフレッシュした。

後半アディショナルタイム直前、福岡がボックス手前左の好位置でFKを獲得し、井手口が右足で狙ったがこれは枠を捉えず。結局、試合は1-0のまま終了し、FC東京が勝利。3日前のリベンジを果たすとともに、アウェイで行われる10日の第2戦に向け弾みをつけた。

FC東京 1-0 アビスパ福岡

【FC東京】

アダイウトン(前16)

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