奈良県は6日、若い世代への発信力を高めようと、デザインを公募していたバーチャル・ユーチューバー(Vチューバー)の候補作品を決定し、発表した。あす8日から30日まで、一般向けに投票を実施し、グランプリを選ぶ。
Vチューバーは動画投稿サイト「You Tube(ユーチューブ)」などで情報を発信する仮想キャラクターで、10〜30代に人気があるという。県は若い世代に県の情報を届けようと、広報を担う新たなキャラクターづくりを企画し、デザインを募集していた。
全国から363点の応募があり、県庁の若手職員らが審査して3作品を選定。鹿をモチーフにしたキャラクターや、天平衣装をまとったキャラクターなどで、投票でグランプリを決める。
投票は誰でもでき、30日までインターネット上で受け付ける。グランプリは10月に決定し、ブラッシュアップした上で11月に公表。その後は同キャラを活用し、SNS(交流サイト)や動画を通じて県の情報を発信する。
山下真知事は「県の広報は堅いイメージがある。Vチューバーを通じて若い世代が県の広報を見て、県政に関心を持ってもらえれば」と話した。
