【MLB】ヤンキース新星ドミンゲスがデビューから5試合で3本塁打の大暴れ 松井秀喜以来の記録も

写真:デビューから5試合で3本塁打のジェイソン・ドミンゲス

ヤンキースに現れた20歳の外野手ジェイソン・ドミンゲスが、ニューヨークのファンの希望となっている。

若手有望株のドミンゲスは、セプテンバーコールアップ(9月のロースター拡大に伴う昇格)でヤンキースのメジャーロースター入り。8月22日(日本時間23日)に2Aから3Aに昇格したばかりだったが、3Aではわずか9試合ながら打率.419、OPS1.095と素晴らしい活躍を見せていたこともあって、ほとんど飛び級に近い形でメジャーからお呼びがかかった。

ヤンキースは今季のポストシーズン進出が非常に厳しい状況になっており、若手に多くの出番を与えたい意向だ。その筆頭格としてチャンスをもらったドミンゲスは、9月1日のアストロズ戦に「5番・中堅」でスタメン入り。初回に回ってきた初打席では、殿堂入り間違いなしとも言われるMLB屈指の投手ジャスティン・バーランダーから2ラン本塁打を放った。

衝撃のデビューでファンを大いに喜ばせたドミンゲスはその後も勢いが止まらない。翌2日の試合では1安打に終わったものの、3日には決勝点となる勝ち越しの2ラン。続くタイガース戦でも安打を放ち、キャリア5戦目となった今日の試合ではこれまた勝ち越しソロを放つなど3安打の活躍。

言わずと知れた名門ヤンキースでは、新人選手がすぐに活躍するのは容易ではない。MLBのデータを紹介する『MLB Stats』のX(旧ツイッター)によると、デビュー戦から5試合連続安打というのは、ヤンキースの選手では2003年の松井秀喜以来となる。松井はこの時7試合連続安打を記録している。

ドミニカ出身のドミンゲスはアマチュア時代から高い評価を受け、2019年に国際フリーエージェントでヤンキースと契約。契約金は球団史上最高額となる510万ドルだった。走攻守全てが揃った5ツールプレイヤーを目指せる逸材とされ、その才能から”The Martian(火星人)”というニックネームがつけられたほど。

昨季62本塁打のア・リーグ新記録を作ったアーロン・ジャッジを擁するヤンキースは、投打にスター選手が揃うものの、ロースターの高齢化が大きな課題だった。ドミンゲスら最近昇格させた若手の台頭により念願の若返りを図り、新たな黄金期を形成することができるのだろうか。

ドミンゲスのキャリア最初の5試合の成績は、打率.333、3本塁打、5打点、OPS1.143。

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