純烈@明治座 てんやわんやのハリウッド、笑いの連続、最後はほろり。

2年ぶりに待望の座長公演が決定!
芝居と歌の二本立て。
第一部「ハリウッドスターになりたくない!」のゲネプロが行われた。
ゲネプロに先駆けて会見が行われた。登壇したのは、純烈のメンバー。
酒井一圭、後上翔太、白川裕二郎、岩永洋昭、そして共演の曽我廼家寛太郎、小川菜摘、横山由依。

「本日は小田井涼平の『ヒルナンデス』レギュラー決定記者会見にお集まりいただき…」と元メンバーの小田井涼平ネタを酒井一圭が初っ端に(愛を感じる!)。後上翔太は「2度目の明治座さんでの座長公演、稽古を一生懸命やってきましたのでご期待に応えられるように!」とコメント。岩永洋昭は「初の明治座!緊張してます、足を引っ張らないように」と語る。キャラ的にはぴったりな服装の岩永洋昭。そこで白川裕二郎が「初めての稽古の日はみんなスーツで来たのにこの人は短パン、タックトップ!」と普段からこの格好であることをここで明らかに。ちなみに長袖の服はあまり持ってない様子(笑)。横山由依は「明治座さんは初めて、楽しんで」と語り、小川菜摘は「素晴らしい方々、楽しんで、一致団結して」とコメント。同じく二度目の共演、曽我廼家寛太郎は「(役柄は)ハリウッドの映画監督!!頑張ります、最年長です」と語った。
見どころは?と聞かれて「こういういでたちで、アメリカが舞台です。なんとなく見ながら楽しんでもらえる…ひとつひとつ楽しく作っていただいて。いい感じだと思います」と酒井一圭。白川裕二郎は「普通の座長公演ではなく、ちょっとミュージカル要素があります。最初から最後まで飽きずに楽しんでいただけます」とアピール。後上翔太も「肩肘張らずに楽しかったなとお帰りいただけるような」とコメント。岩永洋昭は「ハートフルコメディが大好きで、今回もその部類ではないかと思います。頑張りたい」と意気込みを。曽我廼家寛太郎は「アメリカのハリウッド映画のスタジオ、高価なセット!」と言い、小川菜摘は「歌あり、踊りあり、ファンの皆様が感情移入して下さったら」と語る。横山由依は「白河さんとのシーンがあったりするので…楽しかったな、と思っていただけるように」と語る。
稽古場でのエピソードを聞かれ、酒井一圭が「(小川)菜摘さんが面白くって」と言い、後上翔太が「アドリブ的なことを…8割から8割5分ぐらい…」と言いかけたところで小川菜摘が笑いながら突っ込む一幕も。そして話題は再び岩永洋昭のタンクトップになり、「普段もこんな感じ」と白川裕二郎。
最後に「流行病とかありましたが、マスクしながら稽古をしていました。千秋楽まで突っ走れれば」とPR。フォトセッションも元気いっぱい。

第一部「ハリウッドスターになりたくない!」の公開稽古、ジャージーな楽曲、最初からダンスシーン。それから”本編”、1930年代のアメリカ。出だしはニューヨークのとあるバー。バイトのバーテンダー・パット、物語の語り部的なところも担う。

ここには、何故か運に見放された男たちが。セールスマンのトニー(白川裕二郎)、恋人にここで振られる、パットの兄の売れない役者、デビー(岩永洋昭)、そこへギャングが…物騒な。プレスリー風な格好のギャング・ジャック(酒井一圭)よくない方法(ギャングなので)で入手した大金をめぐって、銃をぶっ放す!弾丸が!ジャックにあたった!倒れる!ところが!死ななかった!逆に相手を打ち殺し…その一部始終を目撃してしまった運のない男3人は急いで逃げる、逃げる!

どうにか逃げ切り、なんとハリウッドに。映画スタジオ名をよく見ると「NGM」(笑)。ちょうど「踊るデパートガール」の撮影中。主演女優・プリシラ(小川菜摘)、ちょっと年齢がいっててわがまま(笑)、ダンスのシーンは、若いキャロル(横山由依)が担っていた。そんなこんなのドタバタをテンポよく見せる。個性もはっきりしており、しかも面白い。セールスマンのトニーは不器用、手と足が一緒にでてしまう(笑)。デビーは筋肉、特に上腕二頭筋をいちいち見せつける、しかもランニング姿。パットはちょっとおっとり系。

1930年代のハリウッドであるが、映画監督・クラーク(曽我廼家寛太郎)は関西弁(笑)。それでも、どうにか「踊るデパートガール」は撮影終了、映画が封切られる。映画館でその映画をたまたま観ていたギャングのジャック、「あ!!!」

金の話を聞いていたあの3人が!危険が近づいていることなどつゆ知らず、そしてギャングに追われていることなど、忘れてしまった3人、次の映画にも出演することに。タイトルは「踊る田舎娘」、不器用極まりなかったトニーはキャロルに一目惚れ、一生懸命に歩く練習をし、別人のように!垢抜けて、すっかりハリウッドウオークが板につき、なんとプリシラの相手役に。この「踊る田舎娘」、プリシラにとっては他のどの作品よりも思い入れがある様子。その理由は…劇場で!

ジェットコースターのごとくに物語が進行、全てのキャラクターに見せ場がある。純烈の4人の個性、持ち味が存分に!また、共演の曽我廼家寛太郎、メンバーとの阿吽の呼吸も感じられる。小川菜摘は流石の貫禄で。横山由依は初参加であるが、舞台にフレッシュな風を。そしてコメディセンスもあり、座組にすっかり溶け込んでいる。

オチは言えないが、もちろんバッド・エンドにはならないので!とにかく細かい笑いも随所に。掛け合いも楽しく、あっという間。そして本編が終わると…ショータイム!1930年代のハリウッドなはずなのに、なぜか純烈メンバーは「ジョン・トラボルタ」な格好で(笑)、白いスーツでトラボルタポーズを決めながら歌って踊って!1970年代のディスコを彷彿とさせる振付(腕ぐるぐる)。

ミラーボールはお約束!客席はクラップ、ペンライトOKなので、ペンライトはソッコーでスイッチオンにしておこう。ミュージカルではないが、歌と音楽を挟み込む。シンプルに楽しく、構成もしっかり、細かい伏線も回収。
休憩をはさんで二部はお待ちかねのショー。観劇当日にお誕生日を迎えるなら、第二部 純烈コンサート2023『スーパー♨スター』の中でお祝いしてくれる。詳しくは公式サイトを。

<2021年公演レポ>

あらすじ
1930年代、ニューヨークの酒場。売れない役者のデビー(岩永洋昭)、パット(後上翔太)兄弟とセールスマンのトニー(白川裕二郎)は偶然、ジャック(酒井一圭)というギャングの悪事を知ってしまう。怒ったジャックは3人を始末しようと銃撃し、逃走劇の末、ロサンゼルスへ。3人はジャックから身を隠すためにハリウッド映画のエキストラに紛れ込んだが、その映画は主演女優・プリシラ(小川菜摘)がわがままに振る舞うB級作品。プリシラは若く美しい助演女優・キャロル(横山由依)が気に食わず、いじめてばかりで撮影はしょっちゅう中断していた。一方、ジャックも監督のクラーク(曽我廼家寛太郎)とは昔馴染みで、スタジオに居座っている。ジャックに気づかれないようにする3人だが、デビーとパットはつい演じたがってしまうし、トニーは意外にも芝居がうまく、プリシラに気に入られて相手役に抜擢されてしまい、さらにはキャロルとは恋仲に。それぞれの状況が交錯する中、ついに3人の正体がバレてしまい……。

物販情報
グッズやグルメも充実、明治座幟(のぼり)デザインマフラータオルはレアな一品。また、「色でアピール!推しカラードリンク」、「飲める純烈ドリンク」、BOOK型クッキー、公演限定御劇印、明治座9月純烈公演限定『愛純弁当』、いずれも公演期間限定となっている。詳細は公式サイトで。

純烈プロフィール
2010年6月 23 日に 1st シングル「涙の銀座線」でユニバーサルミュージックからデビューした元戦隊ヒーロー出身の俳優を中心 に結成したムード歌謡コーラスグループ。メンバーは酒井一圭、後上翔太、白川裕二郎、小田井涼平の 4 人。平均身長 184cm。2022 年は 2 月にシングル「君を奪い去りたい」をリリースし、第2弾となる主演・ 主題歌を担当した映画「スーパー戦闘 純烈ジャー 追い焚き★御免」が公開。2021年7月2日(金)~18日(日)「明治座7月純烈公演」にて明治座 初座長を大成功に納めた。2022年12月末で小田井涼平が卒業し、2023 年から新メンバーとして岩永洋昭が加入。

概要
公演名:明治座9月純烈公演
日程会場:2023年9月7日〜10月1日 明治座
スタッフ
第一部「ハリウッドスターになりたくない!」
作:横山一真 演出:村上大樹
出演(第一部):純烈(酒井一圭、後上翔太、白川裕二郎、岩永洋昭)、曽我廼家寛太郎、小川菜摘、横山由依、他
音楽:金子隆博 美術:秋山光洋 照明:青野時彦 音響:湯浅典幸 映像:ムーチョ村松 振付:EBATO アクション指導:奥住英明 歌唱指導:宗田梁市 ヘアメイク:青木満寿子・山崎潤子 演出助手:福山雅朗・高橋将貴 舞台監督:中島幸則
第二部 純烈コンサート2023『スーパー♨スター』
構成・演出:村上大樹
美術:秋山光洋 照明:青野時彦 音響:宮川雅広 映像:ムーチョ村松 振付:EBATO 演出助手:福山雅朗・高橋将貴 舞台監督:末永善洋
制作協力:株式会社ジースター・プロ 株式会社クレバーエンタープライズ
後援:日本クラウン株式会社 別府市
企画・製作:明治座
出演:純烈(酒井一圭、後上翔太、白川裕二郎、岩永洋昭)
<10 名様以上のグループ観劇ご予約受付中> 明治座営業部:03-3660-3941 (営業時間 10:00~17:00)
問合;03-3666-6666 (営業時間 10:00~17:00)

公式ホームページ: https://www.meijiza.co.jp/info/2023/2023_09/

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