厚労省 上期、死亡災害40%増 交通事故が全体を押上げ

厚生労働省が18日発表した今年1~6月までの労働災害発生状況速報によると、陸上貨物運送事業の死亡災害者数は前年同期比39・4%(13人)増の46人と大幅に増加していることが分かった。一方、死亡と休業4日以上の死傷者数は4・1%(288人)減の6693人だった。これまで増加の歯止めがかからない傾向だったが、今年度は上昇を抑えている。
 死亡46人のうち半数近い22人が交通事故(道路)によるもの。前年の同時期に比べ10人増えており、全体の押し上げ要因となっている。そのほか「墜落・転落」や「はさまれ・巻き込まれ」によるものも依然多い。前年無かった「転倒」による死亡が2人報告された。
 死傷災害者数は前年度までの増加傾向だったのが、今年度は減少に転じている。
 最も多いのが「墜落・転落」の1785人、「転倒」1307人、「動作の反動・無理な動作」1169人と続く。いずれも前年に比べると減少しているが、際立っての減少もない。「交通事故(道路)」は増加している。

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