熊谷知事 アクアライン変動料金制に「一定の効果」

熊谷知事 アクアライン変動料金制に「一定の効果」

 渋滞緩和などを目的に、2023年7月から上り線で土日祝日の時間帯によって通行料金を変動させるロードプライシングを試験導入している東京湾アクアラインについて、通行時間の分散や渋滞の緩和など効果が見られていることが分かりました。

 千葉県の熊谷知事は9月7日の定例会見で、ロードプライシングを導入後の1か月間の土日の交通状況を公表しました。

 それによりますと、渋滞が発生しやすく、料金を値上げしている午後1時台から午後8時ごろまででは、2022年の同じ時期と比べ、1日あたり平均で1000台程度、交通量が減った一方、通行料金が、普通車でETC料金800円を維持している午前中や、値下げされている午後8時台から午前0時ごろまでは交通量がおおむね増えたということです。

 また、1日当たりの交通量は平均で2万9800台となり、2022年の同じ時期よりも1000台近く増えましたが、渋滞による損失時間は、試験導入前が最大56分だったところ、期間中は最大38分にまで短縮されました。

 結果を受け熊谷知事は、「一定の効果はあったと考えている」としたうえで、次のように述べました。

千葉県 熊谷俊人 知事
「1か月間のまだ短期的なデータになるので、この後のデータをしっかり見極めていくことと、位置情報を使ってより県内の移動の状況を深く分析した上で総合的評価をしていく必要があると思う。それなりにポジティブな結果が出たことは前向きに評価して良いことだと思う」

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