「住みよい街ランキング2023」発表、全国トップは3年ぶりに武蔵野市!生活基盤、安心安全等になぜ評価が高い?

当サイトで毎年紹介している調査データ「シティブランド・ランキング ―住みよい街2023―」が先週22日に発表され、全国の「住みよい街」のトップには武蔵野市(東京都)が選ばれました。

武蔵野市は2020年にも1位に輝いただけに、3年ぶりに返り咲いた格好です。

同市は「生涯学習が充実している」「歩道など安全に配慮した道路が整備されている」といった点で評価が高いため、シニア世代の住み替え先としても注目を集めています。

シニアは生涯学習、交通安全などに注目!

【「シティブランド・ランキング―住みよい街2023―」総合トップ30】

8月22日に発表された今回の調査は、メディア大手の日経BP(東京・港区)が今年5月~6月、全国の働く世代を対象にインターネットでアンケートを実施し、約2万2千人から回答を得たものです〈いま住んでいる街と直近で住んでいた街の「住みよさ」を尋ねた〉。

住みよい街の全国トップは武蔵野市(東京都)でした。

以下は2位・千代田区、3位・中央区、4位・港区、5位・文京区と続き、上位5位までを都内自治体が占めています。

トップ10のうち東京都以外では、6位・長久手市(愛知県)、7位・名取市(宮城県)、8位・西宮市(兵庫県)の3都市でした。

安心・安全や医療・介護など8分野で評価

今回の調査で住みよさの評価項目としたのは、「安心・安全」「快適な暮らし」「生活の利便性」「生活インフラ」「医療・介護」「子育て」「自治体の運営」「街の活力」の8分野(内訳は39項目)です。

アンケートでは「住みよい街の条件は、あなたの街に当てはまっていますか?」と質問しました。

その39項目(住みよい街の条件)の主な内容は「治安がよい」「公園が多い」「繁華街へのアクセスがよい」「公共交通機関が充実している」「病院や診療所が多い」「教育機関が充実している」「街に活気がある」などです。

武蔵野市は「子育て」「街の活力」でトップ

吉祥寺の賑やかな商店街(武蔵野市)

では、トップに輝いた武蔵野市はどこが評価されたのでしょうか。

同市は評価項目8分野のうち「子育て」と「街の活力」がそれぞれトップだったうえに、「生活インフラ」と「安心・安全」の分野で高い評価を得ています。

その「生活インフラ」の内訳では、「住民が利用できる運動・スポーツ施設が充実している」が1位、「図書館や美術館・博物館、劇場など文化施設が充実している」と「生涯学習プログラムが充実している」がいずれも2位でした。

吉祥寺駅前(武蔵野市)

また、「安心・安全」の分野では、「自然災害が少ない」で1位、「歩道など交通安全に配慮した道路が整備されている」で3位、「避難場所が近くにあるなど防災対策が整っている」と「防犯対策(交番、街灯、住民による見守りなど)が整っている」で4位、と高かった評価項目は少なくありません。

そして、回答者の自由意見を見ると、緑が多いなど住環境の良さを挙げる意見も目立ちました。
市内に広大な「井の頭公園」があることが評価につながっているようです。

こんなコメントが寄せられています。

「緑や公園が多いこと、生活しやすいところがいい」(40代女性)
「都心から遠くもなく近くもなく、それでいて緑が多く、静かなところがいい」(50代男性)

❏「シティブランド・ランキング―住みよい街2023―」の詳細はこちら(ウェブサイト「新・公民連携最前線」)

この記事と表の出典:日経BP総合研究所 公式サイト

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