s**t kingz 持田将史・小栗基裕×ジャズピアニスト 小曽根真 舞台「ある都市の死」12月上演

世界的ダンスパフォーマンスグループ、s**t kingzの持田将史(shoji)と小栗基裕(Oguri)が、世界的ジャズピアニストの小曽根真とともに、壮絶な第二次世界大戦を生き延びた『戦場のピアニスト』の主人公として知られるポーランドのピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの人生を描く舞台「ある都市の死」への出演を発表。

3人が演じるのは、2002年に公開された映画『戦場のピアニスト』の主人公としても有名な、第二次世界大戦を生き抜いたポーランドのピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンと、彼を救ったドイツ国軍将校ホーゼンフェルト、そしてシュピルマンの息子であるクリストファー。
持田と小栗は、シュピルマンとドイツ国軍将校のホーゼンフェルト、シュピルマンの息子であるクリストファーを演じ、語り、またダンスで表現する。
小曽根もピアニスト シュピルマンとして舞台上に存在しつつ、戦争によって破壊されていく街の魂もピアノで表現。
「戦争」が過去のものでなく、今なおアフガニスタンやウクライナで紛争が続き、多くの命が奪われている中、「生きる」ということは一体どういうことなのかをこの作品を通して伝えていく。
上演台本・演出は今年『スラムドック$ミリオネア』『ザ・ビューティフル・ゲーム』で菊田一夫演劇賞を受賞し、 今最も勢いのある演出家の1人、瀬戸山美咲で、持田・小栗が 2019年・2021年に上演した朗読劇『My Friend Jekyll』 の上演台本・演出も手掛けている。社会派演劇を得意とする彼女が3人を、そして「戦争」というテーマをどう演出していくのかも注目だ。

戦争は人から何を奪うのか。
人の心に何を残してしまうのか。
なぜ、戦争はなくならないのか。
そして、なぜ、この世には音楽や芸術が必要なのか。
生の舞台でしか表現出来ない、一度きりのピアノの演奏、声、ダンスを通じて、「一度きりの人生」を描き出す。

持田・小栗 「小曽根さんのピアノで街が見える」 すでにリハーサルを何度か重ねる中で、小曽根のピアノの力に感化される場面が多々あるといい、持田は「小曽根さんがピアノを弾くと、一音一音に物語や想いや、情景が浮かんできて、こちらが受取れる情報が凄いんです。時に風景を見せてくれたり、語りかけてきてくれたり、音楽ってこんなに凄いものなんだ、といつも感じさせても らうばかりです」とコメント。小栗は「小曽根さんと音楽そのものが少しのズレもなく一つになっていて、その世 界に包み込まれる感覚です。自分ももっと“ダンスそのものと一つになりたい”と思わされます」と話す。

小曽根「大切な何かを持って帰っていただけるようにー」 小曽根は「自分の想像の枠を超える新しい作品に出逢えるかも知れないという期待と同時に、この主人公であるシュピルマンという音楽家の役を自分の音楽がどこまで表現できるのか、という大きな不安も感じました」と明かし ながら、「戦争」を描く今作に対し「21 世紀になった今もまだ戦争が起こっている現実への悲しさと怒りはずっと感 じています。その中で、音楽というのは髪や肌の色、ジェンダー、言葉、文化、宗教を越えて人と人の心を繋ぐことができる、神様が人間たちに与えた最高の言語だと信じています。お越しくださった皆様にとって大切な何かを持 って帰っていただけるように一音一音に思いを込めて紡いで行く音楽を演奏したいと思っています」と強い決意を 見せる。

持田将史 コメント

この作品は、シュピルマンが戦争の中で必死に生きようとした実話を基にした物語です。僕自身この作品との出会 いを通して、生きる、という事を改めて考える日々を過ごしています。
小曽根さんがピアノを弾くと、一音一音に物語や想いや、情景が浮かんできて、ものすごい情報を受け取っていま す。時に風景を見せてくれたり、語りかけてきてくれたり。音楽ってこんなにすごいものなのか、といつも感じさせ てもらうばかりです。
常に不安定なこの世界で、どう生きていくのか。皆さんと一緒に考える機会になったら嬉しいです。

小栗基裕 コメント

歴史は全て自分たちと同じ人間によって作られてきていて、ここから作っていくのも人間であること。過去の人間 たちから何を学び、そこから我々はどんな選択をして生きていくのか。難しい事だけど考える事をやめてはいけな いんだと思います。 小曽根さんのピアノはまるで魔法のように、一瞬でその場所の情景や感情を変える力があります。小曽根さんと音 楽そのものが少しのズレもなく一つになっていて、その世界に包み込まれる感覚です。自分ももっと“ダンスそのも のと一つになりたい”と思わされます。 僕自身もこの作品を通して知れたことが沢山あります。いつもシットキングスとして、皆さんに「全てを忘れて楽 しんで欲しい」という思いで踊っていますが、そんな「楽しい」をこの先もずっと続けて行ける世の中である事を切 に願いながら、この作品を大切に演じさせていただきます。

小曽根真 コメント

21世紀になった今もまだ戦争が起こっている現実への悲しさと怒りはずっと感じています。 自らの「生死」を他の人間の手に委ねなくてはならない状況下では「待つ」事しかできない。そんな場所で自分の体 の一部のようなピアノと再会した瞬間に、改めてまだ生き残っている幸運を信じ、生きて未来に繋げたいという思 いが蘇ったのではないかと思います。そしてその気持ちが蘇った途端に感じる恐怖も。この作品は、正解ではなくその瞬間に聞こえたもの、見えたものを信じて、作っては壊す作業の連続です。そしてそのエネルギーはこの作品を手探りで創っている僕ら自身を励ましてくれています。
一人一人に色んなことを感じて頂きたいと思っています。そしてその思いと向き合い、考える事こそが「生きる」と いう当たり前で当たり前ではない素晴らしい宝物だと感じて頂けたなら、僕は本当に幸せです。

あらすじ
クリストファーは 11 歳の時に屋根裏で一冊の本を見つけた。それは戦火の街を一人でさまよい、生き延びたピアニ ストの父ウワディスワフ・シュピルマンの記憶だった。
1939年ワルシャワ。戦争が始まり、ポーランド放送局の専属ピアニストとして働いていたシュピルマンの日常は一 変してしまった。ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害が激しさを増す中、愛する家族とも生き別れになったシュピ ルマンは、破壊された街で、何度も迫りくる死の危機に直面しながらも何とか生き延びる。しかし、1944年11月、 ついにドイツ国防軍の将校ホーゼンフェルトに見つかってしまう。 「君は何者だ?」「私は……ピアニストです。」

概要
舞台「ある都市の死」
日程会場
東京:2023年12月6日(水)~10日(日) 草月ホール
大阪:2023年12月12日(火),13日(水) サンケイホールブリーゼ
出演:持田将史 小栗基裕 小曽根 真
上演台本・演出:瀬戸山美咲
原作:
ウワディスワフ・シュピルマン(佐藤泰一訳)『戦場のピアニスト』(春秋社刊)
クリストファー・W.A.スピルマン『シュピルマンの時計』(小学館刊)
東京公演主催:ぴあ株式会社
大阪公演主催:読売テレビ/キョードーグループ
企画制作:アミューズ

公式サイト:https://arutoshi.com

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