相次ぐLRT事故防止へ緊急対策会議開催

 開業からわずか10日あまりでLRTと乗用車の接触事故が9月1日と5日に相次ぎ発生したことを受けて栃木県警察本部とLRTの運行に関わる宇都宮ライトレール、それに宇都宮市は8日、乗用車の運転手に事故防止を呼びかけるため緊急の対策会議を開きました。

 8日開かれた緊急対策会議には栃木県警察本部や宇都宮ライトレールの担当者など10人が出席して今後の対策などについて話し合われました。これは9月1日、宇都宮市清原工業団地の清原地区市民センター前停留場近くで右折禁止の道路を右折した乗用車とLRTが接触する事故が発生し、また、その4日後の9月5日にはJR宇都宮駅東口近くの信号機が設置された交差点で東へ進むLRTと南へ進む乗用車が接触する事故が立て続けに発生したことを受け開かれたものです。

 8日の対策会議ではLRTの沿線を運転する自動車の運転手に対して2件の事故の状況を知らせるチラシを配布して注意を呼び掛ける活動を9月11日にJR宇都宮駅東口で行うことが決まりました。また運転士にヒアリングを行った沿線の危険箇所について関係者が情報を共有し警察で今後検証を行ったうえで事故防止対策に活用します。

 栃木県警察本部の担当者は今回発生した事故は2件ともドライバーによる不注意から起きたもので安全確認をしていれば避けられたと話しています。警察ではこれ以上大きな人身事故に発展させないために特にLRTの軌道敷をまたいで右折する際は前方や左右だけでなく右後方の安全確認も徹底してもらえるよう周知することにしています。

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