メジャー全体の盗塁数が3000の大台に到達 2012年以来11年ぶり

日本時間9月9日、ブライソン・ストット(フィリーズ)がマーリンズ戦で二塁への盗塁を決め、今季のMLB全体の盗塁数が3000の大台に到達した。今季からの新ルール導入の影響もあり、MLBでは盗塁数が増加しており、3000の大台に到達するのは2012年以来11年ぶりのことである。このままのペースでいくと、MLB全体の最終的な盗塁数は3450を超え、1920年以降の「ライブボール時代」では1987年の3585盗塁に次ぐ2番目の記録になる。

最後に3000盗塁の大台を突破した2012年は、ア・リーグ新人王に輝いたマイク・トラウトが両リーグ最多の49盗塁を記録。トラウト以外には、ラジェイ・デービス(46盗塁)、エバース・カブレラ(44盗塁)、マイケル・ボーン(42盗塁)、ホセ・レイエス(40盗塁)、ベン・リビア(40盗塁)がシーズン40盗塁をクリアした。

今季は史上初の「30-60」を達成したロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)を筆頭に、エステウリー・ルイーズ(アスレチックス)、コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)、CJ・エイブラムス(ナショナルズ)とすでに4選手が40盗塁をクリア。ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)が39盗塁、ニコ・ホーナー(カブス)とフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)が36盗塁を記録しており、40盗塁以上の人数はさらに増えそうだ。

チーム別に見ると、すでに30球団中23球団が昨季の盗塁数を上回っている。盗塁数の増加が顕著なのはレッズで、昨季は58盗塁だったが、今季は両リーグ最多の165盗塁を記録。新人エリー・デラクルーズは81試合の出場で26盗塁をマークし、積極的に走るチームに変貌したレッズを牽引している。

盗塁数だけでなく、盗塁成功率も上昇しており、現時点の盗塁成功率80.0%は「ライブボール時代」における最高記録だった2021年の75.7%を大きく上回る。「ライブボール時代」で盗塁成功率が75%以上のシーズンは過去4度しかなく、新ルール導入の恩恵を受けた今季の盗塁成功率は飛び抜けている。

ちなみに、今季最も多くの盗塁を許している投手はノア・シンダーガードで、34個の盗塁を決められた一方、盗塁阻止は1度しかない。捕手ではキーバート・ルイーズ(ナショナルズ)が98個もの盗塁を決められており、盗塁阻止率は15.5%にとどまっている。

The post メジャー全体の盗塁数が3000の大台に到達 2012年以来11年ぶり first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.