日弁連会長が慰霊訪問 名立区の坂本弁護士遺体発見現場 地元に感謝の意 地場産米で新たな縁も

坂本弁護士の遺体発見現場に立つ慰霊塔を見つめる日弁連の小林会長(8月26日、名立区総合事務所提供)

日本弁護士連合会(日弁連)の小林元治会長がこのほど、1989年11月、オウム真理教幹部により横浜市の自宅で殺害された坂本堤弁護士(当時33)の遺体発見現場となった名立区の山中を訪れ、慰霊塔に手を合わせた。

小林会長らは坂本弁護士一家慰霊のため、名立区のほか妻の都子さん(当時29)、長男龍彦ちゃん(当時1)の遺体が発見された富山県、長野県も訪れたという。

名立区では、95年に坂本弁護士の遺体が発見された場所に立つ慰霊塔などに手を合わせ、今日まで周辺を整備、保存し慰霊を続けてきた人たちの苦労に感謝の意を示したという。

今回の縁を契機に、同区農業振興協議会でブランド化を目指すコシヒカリ「灘立雪姫(なだちゆきひめ)」を、同協議会の渡辺孝治会長が小林会長に紹介。小林会長らが5キロ入りで計100袋を注文したという。同協議会は、売り上げの一部を慰霊塔周辺の維持・管理費用に充てることにしている。

ブランド化を目指すコシヒカリ「灘立雪姫」を手にする日弁連の小林会長(左から2人目)と名立区農業振興協議会の渡辺会長(同3人目、同)

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