日本弁護士連合会(日弁連)の小林元治会長がこのほど、1989年11月、オウム真理教幹部により横浜市の自宅で殺害された坂本堤弁護士(当時33)の遺体発見現場となった名立区の山中を訪れ、慰霊塔に手を合わせた。
小林会長らは坂本弁護士一家慰霊のため、名立区のほか妻の都子さん(当時29)、長男龍彦ちゃん(当時1)の遺体が発見された富山県、長野県も訪れたという。
名立区では、95年に坂本弁護士の遺体が発見された場所に立つ慰霊塔などに手を合わせ、今日まで周辺を整備、保存し慰霊を続けてきた人たちの苦労に感謝の意を示したという。
今回の縁を契機に、同区農業振興協議会でブランド化を目指すコシヒカリ「灘立雪姫(なだちゆきひめ)」を、同協議会の渡辺孝治会長が小林会長に紹介。小林会長らが5キロ入りで計100袋を注文したという。同協議会は、売り上げの一部を慰霊塔周辺の維持・管理費用に充てることにしている。