横浜市役所でPV 300人が「勇敢な桜戦士」熱いエール、初戦勝利に歓喜

日本代表のトライに大歓声を上げるPV参加者=横浜市役所

 ラグビーワールドカップ(W杯)の日本─チリ戦が行われた10日夜、横浜市役所1階アトリウムでパブリックビューイング(PV)が開催された。募集定員の10倍を超す申し込みがあり、当選した約300人が参加。開催国のフランスで躍動する「勇敢な桜戦士」に熱いエールを送った。

 日本は出足こそかみ合わずに先制トライを許したものの、直後に追い付き、逆転して前半を終了。後半はさらにリードを広げ、42─12で初戦を飾った。来場者の多くは代表チームと同じ赤と白のジャージーに身を包み、トライや好プレーの度に歓声を上げた。

 カラフルなアフロヘアーのかぶり物姿で駆け付けた会社員の木村祐一さん(53)は「チリ、強かったね」と初出場の相手をたたえ、「前回大会に出場していない選手たちの活躍が大きかった。優勝への弾みになる」と笑顔を見せた。

 同僚の成宮和美さん(51)は「声の出し過ぎでのどがからから」と満足そうな表情。大ファンという主将の姫野和樹選手は欠場したが、「次のイングランド戦では(代名詞の)『ジャッカル』が見たい」と期待を寄せた。

 高校と社会人でラグビーをプレーしたという会社員、三園朋英さん(55)は「ベテランと若手の融和でつかんだ勝利。みんなMVPです」と感激した様子。今大会の試合は時差の関係で深夜や未明になるものの、「寝不足は覚悟の上です」と全試合の応援を誓った。

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