玉木代表再選で国民民主党連立入りも?野党に求められる役割を菅野志桜里氏が解説!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年9月8日に公開された動画のテーマは……国民民主党連立入りの噂 その行方は?

ゲストに弁護士で国際人道プラットフォーム代表の菅野志桜里氏をお招きし、国民民主党の連立入りについて語っていただきました。

国民民主党は連立入りすべき?野党共闘すべき?

【このトピックのポイント】
・政権交代か連立入りか、野党に求める役割は国民の中でも定まっていない
・芳野会長が連立を否定しても、支援する連合組織の構成から連立の可能性はある
・連立入りしてもしなくても国民は議席を増やし党勢を拡大することが不可欠

国民民主党代表選挙 振り返り

9月2日に国民民主党代表選挙が実施され、玉木雄一郎氏が再選を果たしました。

前原誠司氏と大きく差をつけたことについて菅野氏は、玉木氏の全国行脚など日々の活動量、そして地域ごとの応援団との親密なコミュニケーションによるものと分析しました。

一方で、公認候補予定者に限ってみると、前原氏の方が1ポイント上回っています。この背景には選挙における野党乱立を避けたい公認候補予定者の心理があったのでは、と菅野氏は推測しました。

MC伊藤由佳莉が印象深かった発言について問うと、菅野氏は東京での討論会の一幕に言及。党勢拡大のために借金をした話になると2人の意見が一致し、激しい議論が交わされていた会場に和やかな空気が流れました。

ただ、億単位で借金をしたエピソードについて菅野氏は「党の代表になるってことが個人でそういう覚悟が必要なのかと、ハードルが高くなるなという感じもしましたね」とコメントしました。

国民民主党の連立政権入りどうなる?

水面下で協議が続いていたとされる国民民主党の連立政権入りは、次の内閣改造では実現しない見通しとの報道がされています。

玉木氏が再選したことから、国民民主党内では連立入りすることに一定の合意が得られていると見てよいのでしょうか。

菅野氏は個別の政策で自公と協調することに対しては大きな食い違いはないものの、実際に連立入りするところまでは党内で一致できていないのでは、との見方を示しました。

一方で、菅野氏は自身の議員経験の中で「野党の役割は議員ではなく、時代や有権者が決める面が大きい」と感じたとのこと。

野党がスクラムを組んで政権交代を目指すのか、それとも自公の関係に割って入って与党の枠組みを変えるのかはその時の情勢によって変化するものであり、「(議員が)私はこうしたいと強く言っても詮無いことかなという気がします」とコメントしました。

国民民主党代表選挙を通して、野党のあり方は政権交代以外の選択肢も提起されたように思われますが、決定的なものが提示されたわけでもありません。

菅野氏はこの状況について、世論自体が野党の役割を決め切れていないことによるものと考察。「日本の社会が何を今の野党に求めるのかは、まだ途上の段階にあるのでは」とコメントしました。

連合会長「連立入りありえない」国民民主党の今後は?

国民民主党の連立入りについて、支援団体である連合の芳野会長は否定的です。

MC伊藤由佳莉「支援団体の連合さんが首を縦にふらない限りは連立入りはあり得ないのでしょうか?」

菅野氏は連合の重要性に言及しつつ、連合が割れることを理由に連立を否定することは「日本の社会・日本の政治が置いてけぼり」「連合のために政治があるわけではない」と指摘しました。

また、国民民主党を支援しているのが連合組織の中でも与党の政策に近いことから、連立入りの可能性は今後もあり得るとのことです。

最後に、連立入りするにしても、野党をまとめるにしても、今の国民民主党では力不足と菅野氏。「時代が今後国民民主党に求めるどちらかの役割を担うためにも、まず党として議席を増やし大きくなっていくことが次のステップとして極めて大事」と締めくくりました。

動画本編はこちら!

玉木氏再選で国民民主党連立入り?可能性はどれくらいある?

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