相談窓口の周知と自殺予防の理解促進 鹿沼市長や県職員などが自殺防止の啓発活動

 「自殺」を身近な問題と捉え、相談窓口の周知や理解の促進を図ろうと、11日に鹿沼市で栃木県や市の職員が啓発活動を行いました。

 11日の啓発活動には、鹿沼市の佐藤信市長や、市と県西健康福祉センターの職員14人が参加しました。

 この活動は相談窓口の周知を行い、自殺予防に対する理解の促進を図ることを目的に行われているものでコロナ禍以降、4年ぶりに実施されました。

 鹿沼市によりますと、2022年の自殺者数は過去10年で最も多く、また、人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率は2016年以降減少傾向でしたが、去年(2022年)は29.2と、県内で最も高い水準となりました。年代別では60代、70代、20代の順で自殺者が多かったということです。

 また、栃木県の2022年の自殺者は、現在発表されている国の人口動態統計によると346人、自殺死亡率は18.6となっています。そして、全国では1年に2万人もの人が自ら命を絶っているといわれています。

 今後は民間の事業所にも相談窓口を紹介したチラシを置くなどして、自殺防止の啓発活動を展開していきたいということです。

 県は「ひとりで抱え込まずまずは相談してほしい」と呼びかけています。

 こころのダイヤルは028ー673ー8341。受付時間は平日の午前9時から午後5時までです。

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