【MLB】 トラウトは来年どのチームにいる? 候補となる7球団

写真:トレードの噂が囁かれるマイク・トラウト

「エンゼルスはトラウトが希望するならばトラウトのトレードを容認する姿勢だ」という報道は、プレーオフ争いの真っ只中ながらヘッドラインを飾っている。

『CBS Sports』はこの報道を受け、トラウトが来季どのチームで開幕を迎える可能性が高いかをランク付けしている。もしトレードとなるならば、エンゼルスが多額の年俸負担をすることは織り込み済みとした上でである。

その中で“現実的な候補“として挙げられているのは7球団。

7位はヤンキースだが、既にトラウトと似たような構図で引き取ったジャンカルロ・スタントンをはじめ、高給取りのベテランが多く、現実味が薄いことも同時に言及されている。

6位はこれまでも数多くの大物に食いついてきたパドレスがランクイン。契約が残り1年となったフアン・ソトというもう1人のスーパースターを絡めた三角トレードという“ウルトラC”の可能性も指摘されている。

そして資金力はメジャー1のメッツが5位にランクイン。トラウトの契約を引き受けることに問題は一切ないであろう一方で、メッツがトラウトを獲得して勝負しにいく姿勢なのかは疑問だ。今夏のデッドラインではマックス・シャーザーとジャスティン・バーランダーに競争力が戻るのは1年以上後と伝えたことで、トレード拒否権を破棄されてしまっている。トラウトの天文学的な契約にトレード拒否権が盛り込まれていることは言うまでもない。ちなみにメッツの現GMはエンゼルスの元GMであるビリー・エプラー。

トラウトの地元フィラデルフィア・フィリーズが希望も込みで4位にランクインしている。トラウトが今の契約にサインするまではフィリーズ入りの噂も絶えなかったが、もしトレードが実現するとなればトラウトは喜んで受け入れるだろう。フィリーズは両翼にニック・カステヤノスとカイル・シュワーバーがおり、ブライス・ハーパーが一塁手に回っているという状況。現実味は濃くないかもしれないが、確かに多額の金銭負担が必要なトラウトのトレード案においては、大型契約のベテランを引き取って相殺しようとする可能性は否定できない。大物獲りで知られてきたデーブ・ドンブロウスキの動きに注目だ。

3位にランクインしたのはクロスタウンライバルのドジャース。ドジャース側としては契約の関係上、トラウトのトレードにトッププロスペクトが関わらないことは確実。契約の引き取りが問題ないチームならば、トラウトほどのクオリティの選手を少ない対価で確保できるのは美味しいはずだ。トッププロスペクトの放出には常に慎重なドジャースが獲得にチャレンジする可能性は低くないだろう。ただ、エンゼルスのオーナーのアート・モレノは、過去にドジャースとのトレードを破談にし、大谷翔平をドジャースにトレードしたがらないといった報道も出たことがある。

2位は昨オフ、カルロス・コレアとアーロン・ジャッジというスーパースターにあえなく振られてしまったジャイアンツ。資金力も問題なく、オフには大谷翔平獲得の噂もあり、ベイエリアでトラウタニ再結成がありえるかもしれない。

1位となったのはなんとエンゼルス。CBS Sportsの見解としては、現時点ではトラウトの移籍可能性が高いと言えるだけの材料はない。さらに、トラウトはその巨額の契約故に、トレードを複雑にする変数があまりに多すぎるのが現実だ。

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