マンチェスター・ユナイテッドが、今夏PSVを退団し、フリートランスファーとなっているオランダ人FWアンワル・エル・ガジの緊急補強に動いているという。イギリス『デイリーメール』電子版が伝えている。
マンチェスター・ユナイテッドでは、ブラジル代表FWアントニーに元恋人へのDVや他の女性への暴行疑惑が浮上。問題が解決するまでクラブから離れることが発表された。また、イングランド代表FWジェイドン・サンチョはプレミアリーグ第4節アーセナル戦でメンバー外となり、エリック・テン・ハフ監督との確執が伝えられるなど、前線の人材不足に陥っている。現状はアルゼンチン代表FWアレハンドロ・ガルナチョやウルグアイ代表MFファクンド・ペリストリなど、経験に乏しい若手に依存せざるを得ない状況だ。
エル・ガジは前線のあらゆるポジションでプレーできる万能型で、過去にはアストンヴィラやエヴァートンにも所属していたため、プレミアリーグでのプレーも経験済みだ。
しかしマンチェスター・ユナイテッドのエル・ガジ獲得の可能性が報じられると、マンチェスター・ユナイテッドのファンが一斉に反発。X（旧ツイッター）上では「言葉が出ない」「ペリストリがいるにもかかわらず彼のような選手を連れてくるテン・ハフには疑問しかない」「マータフ（フットボールダイレクターのジョン・マータフ氏）の狂気再び！ エールディヴィジのゴミ（エル・ガジのことか）が、我々を壁に囲まれた場所へと導いてくれる！」「解任に値する犯罪」と、テン・ハフ監督やチーム強化を担うマータフ氏を批判するコメントが相次いだ。
アグレッシブなプレーを持ち味とするカメルーン代表GKアンドレ・オナナを取り上げて「正直に言って、オナナを前線でプレーさせたいぐらいだ」と主張するコメントもあった。
エル・ガジは第4節アーセナル戦をスタンドから観戦していたことが明らかになっている。サウジアラビアやプレミアリーグの他のクラブからも関心を示されているようだが、マンチェスター・ユナイテッド入りが濃厚とされている。
