スターンズがメッツの編成本部長に就任 シーズン終了後に正式発表

日本時間9月13日、メッツが球団史上初の編成本部長としてデービッド・スターンズとの5年契約に合意したことが明らかになった。関係者によると、レギュラーシーズン終了後に正式発表される見込みだという。メッツが編成本部長を採用するのは今回が球団史上初めて。現在はスティーブ・コーエン・オーナーのもとでビリー・エプラーGMがフロントオフィスのトップを務めているが、スターンズはエプラーGMより高い序列でフロントオフィスの指揮を執ることになる。

ニューヨーク出身でハーバード大学を卒業したスターンズは、幼少期はメッツファンだった。オマー・ミナヤがGMを務めていた時代のメッツでインターンとしてキャリアをスタートし、MLB機構を経て、インディアンス(現ガーディアンズ)のフロント入り。2012年オフにはアストロズに加わり、ジェフ・ルーノーのもとでGM補佐を務めた。そして、2015年オフにブリュワーズのGMに就任。2018年から4年連続でプレーオフに進出するなど強豪チームを作り上げ、GMから編成本部長へ昇進したが、2022年シーズン終了後に辞任していた。

辞任のあと、フロントオフィスのトップを探していたメッツや古巣アストロズに加入するという噂があとを絶たなかったが、ブリュワーズとの契約が今季まで残っていたため、大きな動きがないまま時間が経過。2023年のレギュラーシーズン終了が迫ってきたこのタイミングでようやく、大方の予想通りにメッツとの契約合意が報じられることになった。

今季のメッツは史上初の年俸総額3億ドルを超える大型戦力を擁しながらも低迷し、トレード・デッドラインではマックス・シャーザーとジャスティン・バーランダーを含む複数の主力選手を放出。メッツでのスターンズの仕事はチームの立て直しからスタートすることになるだろう。ブリュワーズを強豪チームへ育て上げたスターンズの手腕がコーエン・オーナーの財力と組み合わさったとき、どんなケミストリーが生まれるのか注目される。

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