特殊詐欺事件 宇都宮市の高齢女性が5800万円の被害

 宇都宮市の高齢の女性がおよそ5800万円をだまし取られる特殊詐欺の被害にあいました。警察が把握している被害額としては、今年に入ってから栃木県内で最高額ということです。

 宇都宮東警察署によりますと、2022年の9月、宇都宮市の89歳の女性の携帯電話に「携帯電話の停止に伴い料金の確認が取れておりません」などというショートメールが届いたということです。女性はそこに書かれていた番号に電話をかけたところ、「日本個人データ保護協会」や「個人情報セキュリティーセンター」を名乗る男らから「サイトの使用料金が未納」「後日返金されるので電子マネーを購入して番号を教えてください」などと言われたといいます。

 これを信じた女性は去年の9月から11月までのおよそ2カ月の間に7回にわたって指定された東京都内の住所に宅配便で現金5700万円を送ったということです。

 女性は、このほかにも宇都宮市内のコンビニエンスストアで電子マネーを購入し、必要な番号を伝えて110万円相当をだまし取られました。女性は2022年11月から相手と連絡が取れなくなったことを不審に思い、今年の7月下旬に「日本個人データ保護協会」に電話をかけたところ担当と名乗っていた男が会社に在籍していないことが分かり8月に警察に相談し、12日に被害届を提出しました。

 警察で特殊詐欺事件として捜査していますが特殊詐欺の今年の県内の被害額としては最高額ということです。

 警察は、不審な電話があった場合は家族や警察に相談するよう呼びかけています。

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