特別支援教育巡る検討会 栃木県内2つの特別支援学校を現地調査

 廃止が延期された栃木県内2つの特別支援学校の寄宿舎問題を巡り、県教育委員会が設置した有識者による2回目の検討会が12日に開かれ、委員たちが現地調査を行いました。

 県教育委員会は、那須塩原市にある那須特別支援学校と栃木市にある栃木特別支援学校の2つの寄宿舎を今年3月で廃止する方針を示していました。

 しかし、保護者などから存続を求める署名や陳情書が県議会に提出され廃止が延期されています。

 「特別支援教育の在り方に関する検討会」は廃止に反対する保護者などからの要望を受けて設置されたもので、2回目となった12日の検討会は委員らが2つの特別支援学校を現地調査しました。
 
 午前、栃木特別支援学校を訪れた委員からは、家庭と放課後デイサービスを提供する福祉事業所との連携の在り方や体の不自由な子どもたちが寄宿舎に入りたい場合の対応についてなどの質問が出されました。

 また、生活訓練の施設などは現在の生活スタイルと合っていないといった意見や食堂などは改善が必要などといった声がありました。

 委員らは午後、那須特別支援学校でも現地調査を行っていて次の会合では、特別支援学校に通う子どもの保護者から意見を聞く予定です。

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