日大アメフト部薬物問題 多数部員に波及か

 日本大学アメリカンフットボール部員が学生寮で大麻、覚せい剤を所持した容疑で大麻取締法違反、覚せい剤取締法違反で逮捕され、その後、麻薬取締法違反罪で起訴されている事件で、他の部員にも9人~10人に容疑がかかり、学生寮に再び家宅捜索が入ったことや一部部員が取り調べを受けていることから大学も独自調査と弁護士3人による第3者委員会を設置し「アメリカンフットボール部員による薬物事件に係る法人内部の情報伝達、関係機関への連絡、法人としての判断や対応等における問題点、事案が生じた原因や背景の検証を進めている」。

 大学側は今回の事件検証の結果を文部科学省に15日までに報告するよう求められているが、調査に時間を要するとして、検証報告書の提出日の延長を求めたとの情報もある。

 大学は1日「このような事態を招いたことを深く反省し、徹底的に調査することとしました。このため8月31日付で同部学生寮を閉鎖、9月1日より同部を再度、無期限活動停止としました」とHPで発表。

 その際「本学として警察の捜査に全面的に協力し、推移を見守ると共に、十分な薬物対策を講じ、実効ある管理監督体制の構築を検討する」と大学としての姿勢を示した。

 ただ、学生寮での薬物所持、使用した可能性もある中で、最初に部員が逮捕された際「部員1名による薬物単純所持という『個人犯罪』」などと甘い認識を示したことで、危機管理のなさはぬぐえない。今後の成り行きが注視される。(編集担当:森高龍二)

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