元日本代表FW李忠成が今季限りで現役引退「素晴らしいサッカー人生を送ることができた」「これからもサッカーには携わっていきたい」

[写真:Getty Images]

14日、アルビレックス新潟シンガポールは元日本代表FW李忠成(37)が今シーズン限りで現役引退することを発表した。なお、9月16日のリーグ最終戦終了後に引退セレモニーを行うこと、李忠成からサポーターへの挨拶があることも併せて発表している。

FC東京で下部組織からトップチームへと昇格し、その後、柏レイソルやサンフレッチェ広島で活躍したストライカーの李忠成。広島時代の2011年1月にはアジアカップ2011に臨む日本代表に初招集され、決勝では途中出場からチームを優勝に導くボレーシュートを決めてみせた。

2012年1月には、当時チャンピオンシップ(イングランド2部)で戦っていたサウサンプトンへと完全移籍。チームは翌シーズン、プレミアリーグに昇格するもそれ以降はなかなか出番を得ることができず、2013年2月にFC東京へ期限付き移籍した。

2013年6月にFC東京への期限付き移籍は終了したものの、その半年後、今度は浦和レッズへと完全移籍。本格的に日本に復帰すると、その後は横浜F・マリノスや京都サンガF.C.などを経て、2022年1月からシンガポールプレミアリーグに所属するアルビレックス新潟シンガポールでプレーしていた。

李忠成はクラブを通じて、今回の決断に対する想いを語っている。

「今シーズンをもって現役から退く決断をしました。当然1人では20年間プロサッカー選手としてプレーを続けることはできませんでした。私の家族、チームメートとスタッフ、サポーター、スポンサーの方々含めて全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。そして、20年間プロサッカー選手としてプレーさせていただいた、FC東京、柏レイソル、サンフレッチェ広島、サウサンプトン、浦和レッズ、横浜Fマリノス、京都サンガFC、アルビレックス新潟シンガポールの8チーム、本当にありがとうございました」

「20年間のキャリアを振り返ってみると、当然悔しい時、悲しい時もありましたが、いつも誰かに支えられて本当に素晴らしいサッカー人生を送ることができました。 プロサッカー選手は今年で引退しますが、これからもサッカーには携わっていきたいので次のステージでサッカー界に貢献していきたいと思っています」

李忠成は今後どのような活動を行っていくつもりか具体的な展望も述べた。

「サッカー選手引退後の活動の一つとして、来年より、日本1周をしながら47都道府県の子供達にサッカーの楽しさ、本質を教える活動をしようと考えています。こちらも次の挑戦として期待してもらえればと思います」

また、李忠成は関係者への感謝を述べるとともに、12月まで続くカップ戦が終わるまで走りきりたいと意気込みを語った。

「このタイミングでの引退発表となりましたが、9/16(土)、ホームで行われるリーグ最終戦では試合終了後に、リーグ優勝セレモニーと同時に引退表明をサポーターの皆様にさせていただく機会をいただきました。アルビレックス新潟シンガポールの是永会長をはじめとするスタッフの皆様には感謝していますし、これからもこのクラブを応援したいと思います」

「リーグ終了後も12月までカップ戦が続くので、再びチーム一丸となり、良いサッカーをお見せしたいと思います。最後になりますが、今まで私に携わっていただいたすべての方々に心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました」

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