阪神18年ぶり優勝、尼崎の商店街も大歓喜「涙が出るわ!」

9月14日におこなわれた巨人戦(阪神甲子園球場)に勝利し、18年ぶりのセ・リーグ優勝を決めた阪神タイガース。日本一早いマジックの点灯でおなじみ、日本一阪神を応援している商店街「尼崎中央三丁目商店街」(兵庫県尼崎市)も歓喜の輪に包まれた。

優勝の瞬間、抱き合って喜ぶ阪神ファンたち(9月14日・尼崎市内)

6回裏の阪神の攻撃、得点が入るたびに商店街にある店からは大きな歓声が響きわたり、そのただならぬ雰囲気に道ゆく人々も足を止め、「1」の数字が輝くマジックボードを撮影する人の姿が多く見られた。終盤、阪神のリードが続くと、どこからともなく続々と人が集まり、試合を放映している飲食店の前には人だかりができた。

そして、ついにゲームセットを迎えた瞬間、商店街のなかでも特別盛り上がりを見せていた立ち飲み居酒屋「得一尼崎店」では割れんばかりの歓声が上がり、中継に映し出される虎戦士たちの喜びとリンクするようなハイタッチと抱擁でわやくちゃな状態に。「涙が出るわ!」と、優勝の喜びを18年ぶりに爆発させた。

虎グッズに身を包み、家族で応援した夫婦も満面の笑み(9月14日・尼崎市内)

仕事帰りに立ち寄ったという男性会社員は、「我々はファンじゃない。一人ひとりが監督。でもMVPは岡田やね」と満足げな表情でコメント。虎グッズに身を包んだ「18年前の優勝は小学生と中学生だった」という若い夫婦は、「前回の優勝は商店街のパブリックビューイングで見届けましたが、今回は家族で居酒屋で。この子たちもトラキチになれば」と笑顔を見せた。

なお、「尼崎中央三丁目商店街」では、明日15日・昼11時より「マジック0」を点灯する記念イベントを予定。各店舗では優勝記念セールも計画されているという。

取材・写真/上地智

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