日大 薬物事件 文科省に10月中に報告と連絡

 アメリカンフットボール部員が学生寮で薬物所持し、逮捕、起訴された事件で、文部科学省から真相究明と法人としての対応についての問題点と今後の対応を15日までに報告するよう求められていた日本大学は14日、「文科省に10月中に報告を行いたいと連絡した」と明らかにした。

 日大によると「8月24日付で事件に係る第三者委員会を設置し鋭意調査を進めている。委員会は調査・検討事項に関わる資料の収集、確認、多くの関係者へのヒヤリングを実施しコンプライアンス及びガバナンス上、不適切と思われる事象や違法性の疑われる事象を抽出、それらが生じた原因や背景について調査・検証を続けている」と状況を説明。

 特に「8月22日の警察による2回目の学生寮家宅捜索や新たに複数の学生が事情を聞かれるといった事案が発生したことにより、調査・検証の対象が拡大したことから徹底した調査を完遂するためには15日の報告書提出は難しいと判断するに至った」としている。

 そのうえで「文科省への報告は10月中に行いたいと連絡した。学生・生徒等、保護者、卒業生をはじめ関係者の皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしていることを心よりお詫び申し上げます」としている。逮捕、起訴された部員は寮で複数人で使用した旨供述している模様で、9人~10人に上る可能性も報道されている。(編集担当:森高龍二)

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