デフサッカー女子日本代表 母校で活躍誓う 宇都宮文星女子高校

今月末にマレーシアで開幕する耳が不自由な人が行うサッカー「デフサッカー」のワールドカップに女子日本代表として出場する選手が15日、宇都宮市の母校を訪れ、大舞台での活躍を誓いました。

宇都宮文星女子高校を訪れたのは3年前に卒業し、現在は、なでしこリーグ2部のつくばFCレディースに所属するゴールキーパー、伊東美和選手22歳です。伊東選手は、3歳の頃に右耳が突発性難聴になり、左耳も聴力が低下しています。これまで、サッカーも学校生活も健常者と一緒に行い高校3年の時には、ピッチの一番後ろから、先頭に立ってチームを盛り上げるキャプテンとして8年ぶりの冬の全国大会出場に貢献しました。

所属するチームで活動する中で、デフサッカーの話を聞き、自分の障がいを自分で認めて、挑戦する姿で勇気を届けたいと去年7月に、女子日本代表候補の合宿に初めて参加しました。すると持ち前のコーチングや組み立ての能力を買われ、日本代表に選出、それもキャプテンを務めることになりました。

サッカー部の後輩35人に決意を語った伊東選手。デフサッカーのワールドカップは、マレーシアで今月23日に開幕し、10チームが出場する女子は、予選グループBで初日にネパールと対戦、25日には、大会3連覇中のアメリカとの一戦を控えます。

伊東選手にとって、日の丸のユニフォームを着て戦うのは初めて。一番大好きな場所という母校で力をもらった「背番号1」は大舞台での活躍を約束しました。

© 株式会社とちぎテレビ