300年の歴史がある園芸植物「イワヒバ展」開催・宇都宮市

愛好家たちが丹精込めて育てたイワヒバの展示会が、宇都宮市で15日から始まりました。

「イワヒバ展」は、「栃の葉巻柏会」がイワヒバの魅力を知ってもらおうと毎年開いているものです。
会場の宇都宮中央公園には会員が丹精を込めて育てた作品80点が展示されています。

イワヒバは、園芸植物として300年以上前に栽培された記録が残っていて昔から日本で親しまれてきました。

イワヒバは「太陽が作り出す芸術」とも呼ばれていて春は萌黄色、夏は鮮やかな緑色、秋は紅葉と季節によって豊かな彩りを楽しむことができます。
また、樹木のように力強く立ち上がった株立ちが特徴で木の幹のように見えるところは根の集合体です。1年におよそ1センチほどしか成長しないといわれ、これまでの長い月日を感じさせます。

こちらは「金華山」という品種で100年にわたり育てられた作品です。「金華山」は、鮮やかな緑色から徐々に白や黄色に色が抜けていき秋にはこのように鮮やかな紅色に紅葉するのが特徴です。

ほかにも、火山岩に穴を掘って鉢代わりにした作品などもあり、いずれの作品も、自然から切り取ったような趣のある情景を連想させてくれます。

展示会は9月18日まで開催されていて、16日は入門講習会も行われます。

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