残留目指す湘南が大きな勝ち点「3」!平岡大陽の1点を死に物狂いで死守し札幌を退ける【明治安田J1第27節】

明治安田生命J1リーグ第27節、北海道コンサドーレ札幌vs湘南ベルマーレが16日に札幌ドームで行われ、アウェイの湘南が1-0で勝利を収めた。

12位の札幌は前節ガンバ大阪に快勝し、リーグ戦10試合ぶりの白星を手にした一方、ルヴァンカップ準々決勝では横浜F・マリノスに敗れた。今節は駒井善成を出場停止で欠くも、前線では2戦連発中と好調を維持するスパチョークが、タイ代表活動帰りのなかで先発した。

対して足踏み中に残留圏と3ポイント以上の差が生じた最下位の湘南は、2週間ぶりのゲームでスタメンを4人変更。前節は契約の関係で出場不可だったキム・ミンテが復帰し、GKにも馬渡洋樹が起用された。

立ち上がりは札幌が右サイドのクロスを中心に再三好機を創出。直前に強烈な左足のフィニッシュを見せていたスパチョークが12分、キム・ミンテと入れ替わってシュートまで持ち込むも、J1では2試合目の出場となるGK馬渡も落ち着いて対処する。

我慢が続いた湘南は17分、中盤での攻防を制してCK獲得まで至り、二次攻撃から大野和成。直後にも速攻から鈴木章斗、さらには平岡大陽と狙うが、今夏加入のGK高木駿も、ジェフユナイテッド千葉時代にともにプレーした山口智監督の前で好セーブを披露した。

湘南はルーカス・フェルナンデスのフィニッシュもGK馬渡が逆手で対応し、31分にはカウンターから2対3の数的不利を迎えるも、うまく誘い込み荒野拓馬のシュートをキム・ミンテがブロック。窮地を脱すると、42分に待望の先制点をマークする。

ハーフウェーライン際でのこぼれ球に反応した奥野耕平がバイタルを狙う縦パスを送り、受けた大橋祐紀が右ポケットから切り返しての丁寧なマイナスのラストパス。杉岡大暉と鈴木が最終ラインを惹きつけて生じたスペースに平岡が顔を出し、ペナルティアーク内から右足で左隅へ流し込んだ。

後半は攻守の入れ替わりが目まぐるしいスピーディーな展開が続き、湘南が52分に杉岡の折り返しから石原広教が決定機を迎えれば、札幌は浅野雄也の粘りから小柏剛の連続フィニッシュ、さらには菅大輝が得意の左足で狙う。

両守備陣も際で粘りを見せ、59分の札幌はキム・ミンテのパスミスをさらった浅野が絶好機を迎えるも、GK馬渡が再び好セーブ。その5分後には小野瀬康介の柔らかいクロスに平岡がヘディングで狙うが、こちらは田中駿太が見事なゴールカバーで危機を救う。

ただ、ゲームは次第に札幌攻勢へと偏重。66分には小柏の強烈な左足が左ポストを叩き、途中出場・青木亮太の右足もゴールを強襲するなど、湘南は後ろに重くなり始める。

何が何でも勝ち点「3」が欲しいアウェイチームは、選手交代を駆使して再び前線を活性化すると、福田翔生らが球際でタイトな戦いを繰り広げ、長いアディショナルタイムを消化。目安の7分も過ぎた追加10分をしのぎ切り、残留へ向けて大きな勝ち点「3」を手にした。

北海道コンサドーレ札幌 0-1 湘南ベルマーレ

【湘南】

平岡大陽(前42)

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