エンゼルス・大谷翔平がIL入りでシーズン終了 右ひじの手術へ

MLB史上最も偉大なシーズンの1つが正式に幕を閉じた。日本時間9月17日、エンゼルスは大谷翔平を右脇腹痛により10日間の故障者リストに登録したことを発表。今季の残り試合でプレーしないことが決定した。大谷は日本時間9月5日の試合前、打撃練習中に右脇腹を負傷。そこから11試合連続で欠場し、日本時間9月16日の試合後にはロッカーが片付けられていることが報じられた。大谷は日本時間8月24日に右ひじの内側側副靭帯損傷が明らかになっており、今後は右ひじの手術を受けることになる。

今季の大谷は打者として135試合に出場し、打率.304、44本塁打、95打点、20盗塁、出塁率.412、OPS1.066を記録。投手としては23試合に先発して132イニングを投げ、メジャー初完投初完封を含む10勝5敗、防御率3.14、167奪三振をマークした。本塁打は2位のルイス・ロバートJr.(ホワイトソックス)に9本差をつけており、初の本塁打王はほぼ確実。2021年以来2年ぶり2度目のMVP受賞も間違いないとみられている。

右ひじの手術については、損傷した靭帯の部位が2018年とは異なっているため、トミー・ジョン手術を回避できる可能性があることが報じられている。トミー・ジョン手術を受けると自身2度目となるが、それ以外の手術で済ませる可能性も残されている。ただし、いずれにしても投手として2024年シーズンはプレーできない可能性が高く、FA市場での動向に多少の影響を与えることは間違いない。

注目されるFA市場での動向だが、史上初めての本格的な二刀流選手、それも投打両面で球界トップクラスの実力を持つ選手ということもあり、史上最大の契約になることが有力視されている。年平均額ではマックス・シャーザーとジャスティン・バーランダーの4333万3333ドル、契約総額ではマイク・トラウトの12年4億2650万ドルが史上最高だが、おそらく大谷はこれらを超えてくることになるだろう。

なお、大谷の代理人を務めるネズ・バレロは、大谷が右ひじの手術を受けたとしても「来季の開幕から打者としてプレーできる」ことを強調している。

The post エンゼルス・大谷翔平がIL入りでシーズン終了 右ひじの手術へ first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.