【MLB】大谷翔平 故障者リスト入りし今季終了 早期の右肘手術か

写真:わき腹故障でIL入りし投打に今季終了となった大谷翔平 @Getty Images

9月16日(日本時間17日)、エンゼルスは大谷翔平が10日間の故障者リスト(IL)入りするとともに、今季終了することを発表した。

復帰できなくなった要因はわき腹の故障だ。ペリー・ミナシアンGMが会見で語ったところによると、大谷は15日の午後4時頃にわき腹のMRI検査を受けた。その後行われたタイガース戦の序盤にMRI検査の結果を受けた大谷は、医師と相談した上で今季の復帰を諦める決断を下し荷物を片付け始めたという。

今季終了を決めたことで、可能な限り早く右肘靭帯に対する治療を行い2024年シーズンに備えるようだ。しかし、ミナシアンGMは現時点では大谷がいつどのような治療を行うのかまだわからないという。

大谷は8月23日に登板した際に2回途中でマウンドを降り、その後の検査で右肘靭帯損傷が発覚。投手としては今季終了し、残りのシーズンは打者としてのみプレーするとしていたが、9月4日にわき腹を痛め欠場。当初はIL入りせずに復帰を目指していたもののここまで11試合連続と欠場が続いていた。

治療方法について明言されてはいないが、手術になる可能性は高いと思われる。今回損傷している部位は2018年にトミー・ジョン手術(側副靱帯再建術)を行った部分とは異なることが明らかにされており、手術を行うとしてもトミー・ジョン手術になるかは不明。

大谷は2018年10月1日に手術を受け、翌年5月7日に打者としてメジャー復帰している。トミー・ジョン手術を受けた場合は、同様に来季開幕には間に合わない可能性が高い。

大谷は今季終了後フリーエージェントとなり、MLB史上に残る大型契約を獲得すると見込まれていた。少なくとも来季は投手として稼働することが困難となった今、どのような治療方針を選択するかはオフに得られる契約に大きな影響を与えるはずだ。今季終了となったが、今後も大谷の選択には大きな注目が集まる。

大谷の今季成績は、打者として135試合に出場し、打率.304、44本塁打、95打点、OPS1.066、20盗塁。投手として23試合に先発登板し、10勝5敗、防御率3.14、132回、167奪三振、WHIP1.06。打者としては規定打席に到達しているが、投手としては規定投球回未満となった。残り試合を欠場しても、2度目のMVPと日本人初の本塁打王が有力視されている。

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