平塚の全市立保育園内に記録カメラ設置へ 1歳児死亡の再発防止策「日常の保育振り返りにも有効」

平塚市役所

 園児の不慮の事故などを防ぐため、平塚市は全ての市立保育園と認定こども園に記録用カメラを設置する。同時に、設置を進める民間保育施設に補助金を支給する。

 市内では2017年に私立認可保育所で当時1歳の女児が死亡。22年に設置された第三者による事後的検証委員会の答申は、死因につながったとみられる女児の頭部の負傷理由を特定しなかったが、意図的な加害によるものだった場合には再発防止策の一つとして園内カメラの設置を挙げた。

 市ではカメラの設置が、答申が指摘した職員対応の可視化や効果的な客観的証拠の保存などにつながるというだけでなく、日常の教育・保育を振り返る上でも有効であると判断した。

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