「注目しているのはビルドアップ」と横浜FMを警戒…初のACLに臨む仁川、指揮官は初陣へ意気込みを語る「パッションを持って」

[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

韓国の仁川ユナイテッドのチョ・ソンファン監督が、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)初戦の横浜F・マリノス戦へ意気込みを語った。

19日、2023-24シーズンのACLが開幕。仁川は横浜FMとアウェイで対戦する。

2003年に創設された新興クラブで、2004シーズンからKリーグ1に所属。2022シーズンのKリーグ1で4位となり、予選プレーオフからの参加となった中、ベトナムのハイフォンFCを延長戦の末に下して初出場を果たした。

前日記者会見に出席したチョ・ソンファン監督は大会出場の喜びを語った。

「我々のクラブの20周年という節目の年にACLという大会に出られることを光栄に思う。この大会に出るにあたり、ファンに対して喜びを与えていきたいと思っている」

クラブにとっての節目の年に、大きな大会に出場する仁川。チョ・ソンファン監督は、選手たちに声をかけ、自分たちを見せてほしいと伝えたとした。

「とにかく選手には楽しんでほしいし、チャレンジしてほしいし、自分たちというものを見せてほしいと思っている」

「普段とは違うトーナメント、大会になるので、違った空気感だったりがあると思うが、強い精神力を見せて戦っていきたいと話をした」

初戦の相手はこのところACLの常連になっている横浜FM。印象については「横浜F・マリノスは昨年のJリーグチャンピオンであり、2023シーズンもトップを争っているチームだ」とコメント。「チームの特に注目している点はビルドアップで、とても良いビルドアップをしてくる印象があり、そこが強みだと思う」と、ビルドアップを警戒しているとした。

また、今夏の移籍市場では韓国代表MFナム・テヒが加入。「ナム・テヒに関しては、そうしたチームのストロングな部分に彼が特性があると判断して獲得したのだろうと思う」とコメント。チームのスタイルに合った選手だと印象を語った。

その仁川は16日にKリーグの試合を戦っており、過密日程で移動も伴っている。「横浜は我々よりも試合が1日前だったということで、その分リカバリーの時間もあったと思う。我々にとってはアウェイゲームであり、状況はその分難しくなると思う」と分析。ただ、「我々はそこに向けてパッションを持って取り組んでいくし、選手の選択については、経験のある選手、よりフィットしている選手を選ぶことになる」と、戦える選手を起用していきたいとした。

また、ファンも多く集まるとされている中で、ファンに向けては「来ていただくファンには感謝している。彼らは今回国際試合ということで、日本までわざわざ飛行機で来てくれる。彼らのために良いプレーを見せる義務があるし、それを見せることはできると思う」と、アウェイの地でもしっかりとしたパフォーマンスを見せると意気込んだ。

その仁川は今シーズン途中までヴィッセル神戸に所属したモンテネグロ代表FWステファン・ムゴシャが所属。かつてはチームでゴールを量産したストライカーについても語った。

「ムゴシャは代表活動から戻ったばかりで、そこまで話はしていない。彼にとっては戻ってきたばかりなので、リカバリーの時間が必要だと考えた」

「彼はJリーグを経験しているので、彼の仕事であるゴールを決めるというところを、プレーした時には発揮して、ファンに喜びを与えてくれると思う」

仁川にとってのACL初陣は19日の19時から、横浜国際総合競技場で行われる。

© 株式会社シーソーゲーム